豪華40名キャストが魅せる昭和モダン×猫の探偵物語「ネコたん！」開幕！

豪華キャストが魅せる猫の探偵物語「ネコたん！」

2025年6月17日、東京のあうるすぽっとで、「ネコたん！～猫町怪異奇譚～」が華々しく開幕しました。この作品は、著名な詩人・萩原朔太郎の小説『猫町』を原作とした、昭和モダンと猫が融合した独特な世界観の探偵物語です。

猫だけの街・猫町での推理劇

舞台は、猫しか住まない街「猫町」です。主人公の迷路ソマリとその相棒、雨宮将太は雨路探偵事務所を営む探偵コンビ。彼らは個性豊かなキャラクターたちと共に、様々な事件に挑む姿が描かれています。

今回の公演は、2024年に上演されたシリーズの続編として、パワーアップした形で再演されています。物語は、仮面舞踏会が開催される異国情緒あふれる豪華な洋館で繰り広げられ、隠された謎と犯猫の解明に挑戦します。

初日公演の様子

初日の舞台には月音こな、石谷春貴、佐々木李子、小笠原仁、ゾマやかじゃない!、野島健児、滝佳保子など、40名の豪華キャストが出演しました。観客の記憶に残るハナシのスタートは、ある一家の悲しい物語から始まりました。

物語は悲劇的なプロローグから始まり、悲痛な過去を抱える子供が泣き叫ぶ姿で観客を引きつけます。しかし、その重苦しい雰囲気は、一瞬にして弁士の登場によって緩和されます。弁士の軽快なトークは、初めて観る人々にも物語にすっと入り込ませ、笑いを誘います。

進化したキャラクターたちの魅力

物語が進むにつれ、迷路ソマリと雨宮将太は、阿修羅財閥の主催する仮面舞踏会に招待されます。そこでは、優美な富豪猫・財部梨杏、飄々とした長老猫・サクタロー、そして謎の猫・灰呂流依といった個性豊かな登場人物たちが次々と交わり、パーティゲームが展開されます。

この作品の見どころは、キャラクター同士のリアルな掛け合いです。天真爛漫なソマリと切れ者の雨宮のコンビはもちろん、他のキャラクターたちもそれぞれ魅力的で、観客を笑わせる要素が盛りだくさんです。中でもサクタロー役の野島健児は、一人で4役を演じ分けるという技に注目です。

ミステリー要素と心温まるシーン

「殺猫事件」と銘打たれてはいるものの、全体的には笑いの絶えない展開が魅力です。もちろんミステリーは存在しますが、悪事の背後には深い動機が潜んでおり、観客は思わずその行方を見守ってしまいます。

特に感心したのは、出演者たちが心から楽しんで演じている姿勢が伝わってくることです。この楽しさは、観客にも自然に伝染していきます。

ライブ歌唱と公演の予定

さらに、今回の公演ではソマリと梨杏による歌唱ライブも行われ、多くの観客を喜ばせました。ソマリ役の月音と梨杏役の佐々木が歌い上げる姿は必見です。

公演は22日まで行われ、毎日異なるキャストで演じられますので、観客は様々なキャストの組み合わせによって異なる物語を体験できるのがポイントです。

ぜひ一度、独特の世界観とキャラクターたちによる「ネコたん！」の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。劇場で楽しむこの新しいミステリーの冒険があなたを待っています。