ナリス化粧品が誇る「フィットフィルム処方」とは
株式会社ナリス化粧品が、新たに開発した画期的な口紅の処方が注目を集めています。特に、コロナ禍でのマスク着用が常態化する中、口紅の色持続性が求められるようになりました。ナリス化粧品では、これに対応するために新たな研究を行い、色持続を実現しつつ、心地よい使用感を兼ね備えた「フィットフィルム処方」を確立しました。その背景と技術について詳しく見ていきましょう。
1. 口紅の重要性とニーズの変化
口紅は、スキンケアの一環としてだけでなく、メイクの仕上げとして多くの人に愛用されています。しかし、コロナ禍においては、マスクの着用によって口紅を塗るシチュエーションが大幅に変わりました。以前は明るい色の口紅が好まれましたが、今ではその持続性やつや感がより重要視されるようになったのです。ナリス化粧品は、こうした新たなニーズに応えるため、研究を進めてきました。
2. 二層分離処方とジェル状皮膜技術
ナリスが開発した「フィットフィルム処方」は、二つの技術を組み合わせたものです。この技術は、口紅が二層に分かれ、色持続成分が唇にしっかりとフィットすることを目的としています。従来の二層分離技術では、塗布後の色持続が実現しましたが、透明オイル層がなくなると色が移りやすくなるという欠点がありました。
一方で、新たに開発されたジェル状皮膜技術は、唇から蒸発する水分と色持続成分が相互反応し、しっかりとしたジェル状の膜を形成します。これにより、持続力が向上し、心地よい使用感を実現しました。これまでの色持続効果を高めるための技術を組み合わせたことで、外的な影響からも強い口紅を生み出すことができたのです。
3. 研究開発者の声
開発を担当した大野利晃氏は、「コロナ禍によるマスクの常用化が、口紅に対するニーズを根本的に変えた」と語ります。「色持続と心地よい使用感を両立させることは、非常に難しいことでした。しかし、この技術の進化は多くのシチュエーションで心地よく使える化粧品を提供するための一助となります。」と強調しました。
4. 実際の性能評価
実際にマスクに対する評価も行われ、口紅を塗布した唇をマスクに押し付ける実験では、フィットフィルム処方が従来の技術を上回る結果が確認されました。色移りの少なさと、滑らかなつけ心地が特に評価されています。
5. 未来の展望
ナリス化粧品は、今後も新しい技術を取り入れた製品を開発し、消費者の期待に応えていく姿勢を崩しません。コロナ禍の影響が続く中で、口紅の持続性や使いやすさ、おしゃれを楽しむための新たな可能性を追求していくことでしょう。
結論
「フィットフィルム処方」は、単なる色持続を超え、使う人に心地よさを提供する新しい口紅技術です。ナリス化粧品の取り組みによって、口紅の可能性はさらに広がっています。これからの口紅選びには、この革新的な商品をぜひ考慮してみてはいかがでしょうか。