飯塚市の健康促進実証
2024-07-01 12:30:11

飯塚市におけるPHRサービスを活用した健康なまちづくり実証事業:健康無関心層への効果を実証

飯塚市におけるPHRサービスを活用した健康なまちづくり:実証事業で健康無関心層への効果を実証



福岡県飯塚市では、ANA X、インテグリティ・ヘルスケア、沢井製薬、日立システムズの4社と連携し、PHRサービスを活用した健康なまちづくり形成に関する実証事業を実施しました。この実証事業は、健康無関心層を含む市民の健康意識向上と健康行動の促進を目的としており、2023年12月から2024年3月までの4ヶ月間、飯塚市民および地元企業の190名を対象に行われました。

実証事業の概要と成果



本実証事業では、ANA Xが提供する「ANA Pocket」と沢井製薬が提供する「SaluDi」の2種類のスマートフォンアプリケーションを活用しました。ANA Pocketは、移動手段や距離に応じてポイントが貯まるアプリで、飯塚市限定のチャレンジを設定することで、市民の市内での活動量増加を促しました。一方、SaluDiは、個人の健康データを記録・管理するPHRアプリで、健康意識の向上や行動変容を促しました。

その結果、参加者の72.8%が健康意識の向上を実感し、特に健康無関心層においては、健康意識、運動習慣、食習慣、測定習慣に関する数値が有意に改善しました。また、参加者全体の平均体重は0.6㎏減、BMIは0.3減となり、健康無関心層では平均体重が1.6㎏減、BMIが0.6減と、より顕著な体重減少が確認されました。

健康行動への影響と今後の展望



実証後アンケートでは、約6割の参加者がANA Pocketのチャレンジやポイントが行動(外出・運動)のきっかけになったと回答しました。また、アプリを通じて健康状態を把握する機会が増え、健康行動に繋がるという意見も多く寄せられました。

本実証事業の結果は、PHRサービスを活用した健康増進プログラムが、健康無関心層を含む幅広い市民の健康意識向上と行動変容に効果的であることを示唆しています。今後、日本ウェルビーイングコンソーシアムは、本実証事業モデルを自治体や企業に展開し、社会課題の解決に貢献していく予定です。

関連企業



ANA X: 航空・旅行事業をはじめ、ライフサービス事業を通じて顧客基盤を拡大し、人の移動を通じて地域・社会課題の解決を目指しています。
インテグリティ・ヘルスケア: 医療の未来をつくることを目指したメディカルテック企業。ICTの先端技術と医療ノウハウを組み合わせ、診療の質向上に貢献するシステム開発・提供を行っています。
沢井製薬: ジェネリック医薬品企業。高品質で付加価値の高い医薬品の開発・製造を行い、患者さんの健康に貢献しています。
日立システムズ: 企業のデジタル変革をサポートするICTサービスを提供する企業。持続可能な開発目標(SDGs)の課題解決にも貢献しています。

飯塚市について



飯塚市は福岡県の中部に位置し、面積は213.96㎢、人口は126,364人(令和2年国勢調査)です。かつては筑豊炭田の中心都市として発展し、現在は豊かな自然と歴史文化を有するまちとして知られています。


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