株式会社Malmeが提案する建設DXの未来と新たな挑戦

株式会社Malmeが挑む建設業界のDX

建設業界の未来を切り拓くべく立ち上げられた株式会社Malmeは、BIM（Building Information Modeling）およびCIM（Construction Information Modeling）に特化した支援サービスを提供するスタートアップです。本稿では、Malmeが追求するデジタル変革の重要性と、その背景にある日本の建設業界が直面する課題、そして提供する具体的なサービス内容について深掘りしていきます。

設立の背景

現代の日本において、災害の激化、インフラの老朽化、そして地方の過疎化といった複雑な問題が重なり、土木建設業界の果たす役割はますます重要になっています。それに加え、コロナウイルスによる影響で、人々の生活様式や働き方が劇的に変更されている中、公共サービスやまちづくりにはさらなるデジタル化・スマート化が求められています。

日本の建設業は、高齢化や人材不足といった問題にも直面しています。実際に、業界の就業者の約3分の1が55歳以上の技術者で占められており、数年後には熟練技術者の大量離職が想定されています。このため、技術の継承や優秀な若手人材の確保、さらには業界全体の労働生産性向上が急務となっているのです。

Malmeの視点とアプローチ

これまでの建設業界では、ICT技術の導入やドローンを用いた測量など、新たな技術の実装に向けた試行が進められてきました。しかし、これからの業界には、さらなる技術の革新とその普及が求められています。Malmeは、BIM/CIM技術が持つ可能性を最大限に引き出し、この技術を活用することで日本の土木業界を根本から変革しようとしています。

Malmeが掲げるスローガン「ドボクをもっとおもしろく」は、土木建設が持つ本来の魅力を引き出し、ICTやAIといった最新技術を積極的に取り入れながら実現していくことを指しています。