量子計算の未来を切り拓くABCI-Qの全貌
近年、私たちの技術環境は急速に進化しています。その中でも、「量子計算」という言葉の響きは、多くの人々に未来への期待感を与えています。量子計算は、特に最適化、材料探索、機械学習の分野でその可能性が広がっており、社会実装が進むことが予想されています。しかし、実際の量子コンピュータはまだ発展途上の段階にあり、真の力を引き出すためには、古典計算機を用いた検証や評価が欠かせません。
ABCI-Qの意義と目的
この背景の中で、国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産総研)に属する量子・AI融合ビジネス開発グローバル研究センター(G-QuAT)は、量子計算の実社会への導入を支援するために、「ABCI-Q」という計算基盤を整備しました。ABCI-Qは、量子アルゴリズムの検討やアプリケーションの開発を目的としたハイブリッド計算環境を提供しています。
ABCI-Qは、GPUを搭載した大規模計算基盤「システムH」を中心に構築されています。このシステムには、NVIDIA社製のGPUが2,020基も配備されており、大規模なAI処理や高性能の数値計算が行えます。また、量子シミュレータを用いて量子アルゴリズムの検証・評価を実施することも可能です。
実機利用へのステップ
さらに、イジング型最適化問題に対応するための計算資源も整えており、Fujitsuのデジタルアニーラーや東芝のSQBM+などのイジングマシンの利用も可能です。これにより、量子計算を実機で利用する前に、アカデミアや民間企業の研究者が開発や検証を行える環境が整っています。
ウェビナーの概要と期待される参加者
この度、お台場にて行われるウェビナーでは、ABCI-Qの全体像や利用方法について基礎から解説します。特に、以下のような方々にご参加いただきたい内容となっています。
- - 量子技術の事業化を目指しており、ABCI-QやシステムHの利用を検討したい経営者や事業開発担当者
- - 量子計算の実機利用に向けて、シミュレーション環境を探している研究者やエンジニア
- - ABCI-Qの利用方法や制度を、基礎から学びたい研究開発担当者や技術企画担当者
- - 量子技術の事業活用や新しいサービス展開について考えている経営層の方々
- - 過去のビギナー講座を復習したい方々
開催概要
- - 日時:2026年3月27日(金曜日)11時00分〜12時00分(Live配信)
- - 定員:会場30名、オンライン無制限
- - 形式:ハイブリッド開催(参加費無料)
- - 会場:産業技術総合研究所 臨海センター 別館11階 第2会議室
- - 参加条件:企業への所属が必要で、個人での申し込みは対象外。
参加登録の際には、所属機関のメールアドレスを使用し、登録情報とメールドメインが一致することを確認する必要があります。また、現地参加者には、名刺または学生証の提示が求められます。
プログラム内容
本ウェビナーでは、以下のトピックを予定しています。
1. ABCI-Qの紹介
2. ABCI-QおよびシステムHの利用制度
3. ABCI-QシステムH利用 Open OnDemand
皆様のご参加を心よりお待ちしております!