GETABEC社が日本市場へ進出
東南アジアで最大級のボイラー製造業者であるGETABEC(ジェタベック)社が、日本法人である株式会社GETABEC JAPANを設立しました。この日本法人は、同社の製品の販売、設置、メンテナンスを行う使命を担っています。GETABECは、タイに本社を置き、1983年に設立されて以来、17か国以上で5,000基を超える導入実績を有しています。
GETABECの特徴と技術力
GETABEC PUBLIC CO., LTD.は、ドイツのSAACKE社やVYNCKE社などとの技術提携を通じて、ISO9001基準に従って高品質のボイラーを生産しています。特に注力しているのが、木質ペレットや食品残渣など、多種多様なバイオマスを効率良く燃焼できるバイオマスボイラーです。日本国の環境省が推進する二国間クレジット制度(JCM)においても、同社のボイラーが採用されるなど、実績を重ねています。
高効率なバイオマスボイラー
GETABECのバイオマスボイラーは、小規模から中規模のニーズに応えることができ、蒸気量は2t/hから20t/h以上に対応。高効率な燃焼を実現するために、ユニークな設計で知られています。たとえば、ステップグレート(階段格子)方式により、燃料のあらゆる部分を均等に燃焼させることができます。このシステムは燃料を上から順に下に落とし、燃焼プロセスを独立してコントロールすることで、空気と燃料の最適な比率を保ち、無駄を少なくします。
また、水管と煙管を組み合わせた設計により、ボイラーの総効率を84%以上に向上させており、今後の持続可能なエネルギー需要に応えられる製品となっています。
日本市場への期待
日本は、豊富な木材資源や廃棄物を持ちながら、それを有効活用するシステムが未だ整っていない状況にあります。しかし、GETABEC JAPANの設立により、国内での販売とメンテナンス体制が強化されたことで、これまで需要のあったバイオマスボイラーの導入がさらに進むと期待されます。特に、クリーンエネルギーとしての役割が注目される中、脱炭素社会の実現に貢献する製品として、高効率のバイオマスボイラーが重要な位置を占めるでしょう。
会社の概要
株式会社GETABEC JAPANは、2024年6月24日に設立され、資本金は3000万円。事業内容は工業用ボイラーの販売およびエンジニアリングであり、日本国内での野心的な計画を持っています。本社は東京都新宿区に位置し、代表取締役には石毛寛人氏とスチャットモンコンアリポン氏が就任しています。今後のさらなる発展と日本の脱炭素社会に向けた取り組みに期待が寄せられています。
詳細やお問い合わせは、
GETABEC JAPANの公式サイトをご覧ください。