通行止め計画の新たな革新
株式会社TransRecog(東京都港区)が、首都高速道路株式会社と共同で開発した通行止め計画調整支援ツールが、実証実験でその効果を確認しました。このプロジェクトは「首都高 Open Innovation Challenge 2025」の一環として行われ、業務の効率化を目指しています。
課題の背景
通行止め計画の調整業務は、多くの部署からの提出データをもとに行われます。希望日程、対象区間、接続関係など、様々な要素を確認し合う必要がありますが、その作業は非常に煩雑です。特に、同時実施可能な通行止めの組み合わせや接続における影響を正確に把握することは、業務の複雑さから見逃しが起こりやすく、繁忙期には確認漏れのリスクが増大します。
今回の取り組みでは、Excel形式の計画表をそのまま読み込み、基準データと照合することで、担当者が長時間かけて行っていた確認作業を自動化しました。これにより、作業工数の削減だけでなく、ミスを防ぐ効果も期待されるのです。
実証実験の内容
実証実験では、具体的に以下の確認作業が自動で実施されました:
- - 遊行中の通行止めの組合せを確認
- - JCT(ジャンクション)閉鎖による接続への影響をチェック
- - 同日・同月での出入口の重複や時間帯相違を確認
- - マスタに未登録の箇所を抽出
これらを自動で実行し、結果をExcel形式でレポートとして提供します。担当者が確認しやすい形式にまとめることで、業務の効率をより一層高める仕組みが整えられました。
得られた成果
実証実験の結果、通行止め計画表における複雑な確認作業を一撃で処理できる基盤が構築されました。担当者はより高次な判断や報告に集中できるようになり、従来の業務負担が軽減されました。また、方向差や時間帯、表記ゆれ、多様な接続関係など、人手では見逃しがちなポイントをルールに基づいて安定的に抽出できることも証明されました。
これにより、修正版計画に対しても何度でも再確認ができるため、長期的な計画調整にも適用可能です。そして、レポートの整備により、現場で問題があった場合の説明が容易になり、システムの透明性が一段と向上しました。
今後の展望
TransRecogは、この実証で得た成果をもとに、さらなる機能の拡充と実用化を進める方針です。操作画面の実装や適用範囲の拡充を検討し、利便性向上に努めます。最終的には、AIを活用した調整支援システムの導入を目指し、通行止め計画の調整を支援する新たな基盤を築くことを目指しています。
代表者のコメント
TransRecogの代表取締役CEO、小林敬明氏は、「今回の実証を通じ、通行止め計画の調整業務が多くの確認観点を抱えており、担当者に大きな負担がかかっていることを実感しました。現場に即した形で効果を確認できたことを嬉しく思います。今後も段階的に機能を拡充し、最大限の実用性を追求していきます。」と語っています。