新卒学生の面接における“ほめ言葉”が志望度を高める理由
株式会社ジェイックが運営する新卒スカウトサイト「Future Finder®」が、2026年卒業予定の学生238名を対象に実施した調査結果が、近年の新卒採用における面接の重要性を浮き彫りにしています。この調査によれば、面接でほめられるポイントが学生の志望度に大きな影響を与えることが明らかになっています。
調査結果の概要
調査の結果、最も学生たちが嬉しいと感じる面接でのほめ言葉は「人柄の魅力」でした。その割合は驚くなかれ85.3%に達しています。これは、誠実さや協調性、リーダーシップといった特質が求められる今の時代背景も影響しているのでしょう。
次に多かったのが「人生観・価値観」で54.6%、他には学校内外での活動から得た経験やスキルが続きました。特に興味深いのは、好意的なフィードバックが面接を受けた学生の企業に対する志望度を劇的に高めるという結果です。具体的には、ほめられたと感じた企業には「高まると思う」が53.3%、「やや高まると思う」が37.0%と、合わせて90%以上の学生が認識していることが示されているのです。
ほめられて嬉しかったエピソード
また、調査では学生たちの実際のエピソードも収集されました。「清潔感をほめられた」や「人間性を評価された」といった意見が多く、面接官から「一緒に働きたい」と言われたことが特に嬉しかったという声が印象的でした。
これまでの経験に基づくほめ言葉も学生にとって特別な意味を持ちます。例えば、大学のサークルでのリーダーシップを称賛されたり、資格取得の努力を評価されることは、今後のキャリアにおいて自信を持てる貴重な瞬間です。
なぜほめることが重要なのか
採用市場が激戦を繰り広げる中、企業はただ学生を見極めるだけでなく、志望度を高めるための重要な機会を提供することが求められています。FutureFinder®メディア事業部長の佐藤裕康氏は、学生が多様性を重んじ、各々の個性を尊重する傾向が強まる中で、人格や価値観を認めることが重要だと述べています。これは、学生との信頼関係を築く上で欠かせない要素です。
実際、若手人材を成功裏に採用している企業では、面接の段階から応募者の能力や特質を称賛するコミュニケーションのアプローチが目立ちます。採用担当者の好意的な態度が、学生にとても好影響を与えることは間違いありません。
まとめ
この調査結果は、新卒学生が面接でほめられることが自身の志望度に如何に影響するかを示しています。企業の採用担当者には、面接の場で学生の人柄や経験を尊重し、評価することが求められる時代が来ています。面接を成功させる鍵は、学生とのポジティブなコミュニケーションを心がけることなのかもしれません。
【調査概要】
- - 調査名称:面接でほめられると嬉しいポイントについてのアンケート調査
- - 調査対象:Future Finder®登録の2026年卒学生
- - 調査機関:自社調査
- - 調査方法:Webアンケート
- - 調査期間:2024年10月23日~2025年1月20日
- - 回答者数:238名
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