岡山大学助教がJETROプログラムに採択、医療資源の可視化へ挑戦

岡山大学学術研究院医歯薬学域（医）の平山隆浩助教が、日本貿易振興機構（JETRO）の「J-Star X Local to Global Success」プログラムに選ばれ、2024年11月24日から1週間、シンガポールで開催されるプログラムに参加することが決定しました。このプログラムは、日本のスタートアップが国際市場での成長を見込めるように、グローバルなスキルや人脈を育てることを目的としています。平山助教は、このプログラムを通じて、アジアや北米、欧州といったエコシステムにアクセスし、現地の市場理解を深めるチャンスを得ることになります。具体的には、実践的なセミナーやメンタリング、さらに海外派遣といった多層的なプログラムが用意されています。

平山助教は2022年に経済産業省とJETROの「始動Next innovator」にも採択された経歴を持ち、そこから事業案を構築してきました。彼の提案は、災害時に急増する患者に対し、限られた医療資源を効率的に配分するための「医療機関の情報収集をIoT技術で可視化するプラットフォームの事業化」です。このアプローチにより、医療提供体制の大幅な改善が期待されています。

平山助教は、その採択に際して「国際的なビジネスや研究の視野を広げる機会をいただき、大変光栄に思います。IoT技術を活用し、災害時の医療提供体制を改善することができると確信しています。このプログラムで習得した知識やネットワークを元に、革新的なソリューションを生み出していきたいと思います」とコメントしています。

岡山大学はスタートアップ・ベンチャー創出をサポートするため、技術やビジネスプランの実現に向けたアドバイスや経営相談など様々な支援を提供しています。教職員や学生の中でベンチャー企業の設立を考えている方々は、気軽に相談を受け付けています。このような取り組みが、岡山大学が地域中核・特色ある研究大学としての地位を確立する一助となっています。

さらに、平山助教のような研究者の活動に期待が寄せられ、岡山大学が持続的なイノベーションを推進し続けることが期待されています。今回の施策が今後の医療環境にどのように影響を与えるのか、多くの関心が集まるところです。プログラムの実施日は中旬を予定しており、岡山大学はその進捗に注目しています。

岡山大学についての情報やスタートアップに関する詳細は、公式ホームページや関連リンクからご確認いただけます。今後も岡山大学が新たなイノベーションを生み出し、地域社会への貢献を続けていくことを期待しています。