岡山大学が進める次世代技術人材育成への取り組み
国立大学法人岡山大学は2023年3月13日、津島キャンパスの環境理工棟大会議室で、テクニカルリサーチャー(TR)の修了式と成果報告会を開催しました。このイベントでは、1年間にわたり技術補佐員として活動してきた4名の大学院生がその成果を発表しました。
テクニカルリサーチャー制度は、岡山大学独自の取り組みであり、大学院生を技術業務や教育支援業務に従事させることで、技術力基盤を強化するとともに、学生たちの研究力と指導力を磨くことを目的としています。この制度の実施により、次世代の技術職員や社会変革を推進するナレッジワーカーの育成が図られているのです。
成果報告会の概要
報告会には、産学共創を担当する副理事や、副学長、技術副総監、研究大学を支えるTRのメンバーが参加し、30名以上の参加者がオンラインで接続しました。冒頭では、技術本部の佐藤法仁副理事がTR制度の運用状況について説明しました。
その後、田村義彦技術副総監が修了生4人に修了証を授与し、感謝の言葉を述べました。成果報告会では、堀格郎と尾崎亮太が、「テクニカルリサーチャーの概要と成果報告」と題し、TR制度がもたらした変化とその影響について紹介。参加したTRたちは、自身の業務内容や地域貢献活動の参加経験を報告し、今後の改善点についても意見を述べました。
参加者の反響と必要性
閉会挨拶では、田村技術副総監が、意欲的な大学院生とともに働くことで自らも刺激を受けたと感謝の意を示しました。また、参加した大学院生たちは、TR制度に興味を持ち、地域貢献活動に参加できる魅力を感じたとコメントしています。この反応から、さらなる人材育成の継続的な必要性が認識されました。
岡山大学の社会的役割
このTR制度は、文部科学省が推進する「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環として位置づけられ、岡山大学は研究基盤の強化に貢献しています。新たな制度やアイディアを迅速に実行し、改善することで、国内の研究力やイノベーション創出を強化し、ナレッジワーカーの育成にも寄与すると期待されています。
今後も地域中核の特色ある研究大学として進化し続ける岡山大学に対する支援と、テクニカルリサーチャーの活躍に期待が寄せられています。2025年度にはさらなる成果が期待され、地域社会に新たな価値を提供することが注目されます。
岡山大学は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を支援し、地域社会や地球との共生を目指しています。今後も、これらの取り組みを通じて、岡山大学の存在意義がさらに広がることが期待されます。