ラグジュアリートラベルの新常識
2025-07-07 11:36:45

マリオットが発表したアジア太平洋地域のラグジュアリートラベル最新トレンドとは

アジア太平洋地域におけるラグジュアリー・トラベルの変化



マリオット・インターナショナルが発表した最新の調査レポート「The Intentional Traveler Report」によると、アジア太平洋地域の富裕層旅行者の旅に対する意識が大きく変わってきていることがわかりました。特に、「ウェルネス」に対する関心が高まっており、90%もの旅行者が旅行先選びの際に「ウェルネス」を最も重要視することが明らかになっています。また、72%は今後ラグジュアリー・トラベルへの支出を増やす意欲を示しています。

新たな旅行先と自然の重要性


このレポートでは、バングラデシュやニュージーランド、カンボジアといった新しい旅行先に注目が集まっており、2025年の「旅行先トップ10」にランクインすると予想されています。自然を享受できる旅の人気が高まっており、特にサファリ旅行への関心が30%増加しています。

マリオット・インターナショナルは、男女問わず多様な文化や体験に触れる旅を求める声が高まっている傾向を捉え、オーストラリア、シンガポール、インド、インドネシア、韓国、日本、タイの7カ国で1750人以上を対象に、富裕層の旅行に関する意識調査を実施しました。この調査から分かるのは、富裕層旅行者が「どこへ」「なぜ」「どのように」旅をするかを見直し、 贅沢さや頻回の旅行よりもウェルビーイングや体験の質を重視することが増えている点です。

ウェルネスを軸にした旅行市場の変化


2025年には、旅行者の90%がウェルネスの要素を選ぶ基準として重視するとのことで、前年の80%から著しく増加しています。この新しい動向は、従来のスパやリラクセーションにとどまらず、森林浴や食事療法、音響療法、睡眠改善セラピーなど、より包括的な体験を追い求める流れを示しています。実際に、アジア太平洋地域は67%の支持を受けており、26%の旅行者が専門のウェルネスまたはスパ旅行を計画しています。

期待感の増大とブランドへの信頼


さらに、旅行者の74%が今後1年内にラグジュアリー・トラベルへの支出を増やす意向を示しており、特にオーストラリア(85%)、インドネシア(81%)、シンガポール(80%)の旅行者が顕著です。また、家族旅行に最も積極的に支出する傾向が強く、多くの旅行者が再訪する意向を持つことから、感情的なつながりを大切にしていることが伺えます。

旅行を計画する際の基準として、知名度の高いラグジュアリーブランドが選ばれる傾向も見られ、一貫した高水準のサービスや特別な体験を期待されていることが影響しています。

新たな体験としての意図的な再訪


興味深いことに、93%の旅行者が以前訪れたお気に入りの旅行先に再訪したいと感じ、89%が《感情的なつながり》を重視することが明らかになりました。これは単なるリピート旅行ではなく、地域社会との関わりや家族や友人との思い出を改めて追体験することを目的としたものです。

一方で、新たなデスティネーションとしてバングラデシュ、ニュージーランド、カンボジアなどのトレンドも注目されています。これらの新興デスティネーションがオーストラリアや日本、中国といった既存の人気目的地と並んで、2025年の「旅行先トップ10」にランクインすることも期待されています。

旅行者の選択肢が拡大する時代


富裕層旅行者の間では、旅行に伴う仲間の選び方にも変化が生まれています。特に、親子での旅行が増加しており、教育的な要素や冒険体験を重視したプランが評価されています。そして、Z世代の旅行者は自然や文化に触れる目的意識の強い旅行に魅了されており、従来のレジャー重視の旅行スタイルとは一線を画しています。

また、年々増加傾向にある「ベンチャー旅行者」という新たな旅行形態も登場しており、富裕層の86%がビジネスや投資を探るための旅行を望むという結果も出ています。

結論


このように、マリオット・インターナショナルの調査から得られたデータは、アジア太平洋地域における旅行トレンドが深く変化していることを示しています。旅は単なる移動手段ではなく、自己の価値観を反映する重要な選択肢となっているのです。旅行者は今後も、ウェルビーイングや感情的価値を重視した体験を求め続けるでしょう。しっかり計画し、意図をもった旅を通じて新たな発見や成長を期待する富裕層旅行者たちの姿は、今後のトラベル業界に大きな影響を与えることが予想されます。


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会社情報

会社名
マリオット・インターナショナル
住所
アメリカ合衆国メリーランド州ベセスダ
電話番号
03-5770-7888

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