地域共生を目指す両者の対談
2023年、株式会社マッケンジーハウスの代表取締役である大久保英二氏と、湘南ベルマーレの坂本絋司代表取締役社長が、地域貢献について語る特別な対談が行われました。2019年から始まったパートナーシップにおいて、両者がどのように地域との結びつきを深めてきたのか、その経緯と展望を詳しく探っていきます。
パートナーシップのきっかけ
このプロジェクトのスタートは、社内の社員からの熱い提案でした。「ベルマーレを応援したい」という声を受け、マッケンジーハウスの従業員には多数のベルマーレファンが存在し、さらに周囲のお客様も熱心なサポーターとなっていたのです。同社の活動エリアがクラブが位置するホームタウンと重なっていたことも影響し、「せっかくなら協力しよう」という気持ちが芽生え、スポンサーシップへの道が開かれました。
苦境を共に支え合って
この7年間、マッケンジーハウスはコロナ禍という逆境の中でも一貫して湘南ベルマーレを支援し続けました。坂本社長は、経済的に厳しい時期においても手を差し伸べてくれたマッケンジーハウスに対し、深い感謝の意を表しています。このような関係の構築は、単なるビジネスパートナー以上の存在を示しており、地域愛と覚悟の証と言えるでしょう。
革新を楽しむ企業文化
大久保氏は、今年4月に社長として就任したとのことで、5年ごとの社長交代制度を導入し、柔軟な経営を推進しています。「若い世代に経験をバトンタッチし、時代に即した経営に変化を持たせていく」ことが重要だと語る彼は、多様性を尊重し、新たな視点を企業に持ち込むことが企業の活力を生むと信じています。
「マッケンジーらしさ」について
“らしさ”とは、均一性を排除した上で、顧客の理想を柔軟に実現することです。マッケンジーハウスでは70%以上がオーダーメイドの住宅であり、効率優先の考えに逆行する選択をしつつも、それによって生まれる信頼関係が長期的なパートナーシップにつながります。顧客が自ら手を加えることも多く、職人や社員との絆を大切にしています。
地域の子供たちに夢を
坂本社長は、湘南ベルマーレが狙う地域活性化のビジョンについても触れ、「スポーツを通じて地域の活性化や次世代育成を目指している」と語ります。「湘南こどもみらいマーレ」やSDGsに基づく「サステナトレセン」など、新たな人材育成に向けた取り組みを積極的に行い、未来の地域を支える人材に注力しています。
湘南エリアの可能性
両者は、湘南エリアの独特の魅力を強調し、取り残された西湘の魅力をもっと広めたいと願っています。「藤沢や鎌倉に隠れがちな西湘の良さを伝えたい」という大久保氏、また坂本社長も「地域との連携を深め、共に成長するための拠点となる活動を続けたい」という意気込みを示しています。
特別な日、6月28日
特に注目すべきは、6月28日に行われるJリーグの横浜F・マリノス戦で開催される「株式会社マッケンジーハウス スペシャルデー」です。過去3戦で無敗を誇るこの日は、地域と共に培ってきた思いを込めた特別な試合になることでしょう。その日こそ、マッケンジーハウスと湘南ベルマーレの絆がさらに深まる瞬間となります。