日光浴の健康効果検証実験
日本ゼオン株式会社は、湘南ベルマーレフットサルクラブと共同で、2月6日から3月14日まで日光浴の影響を検証する実証実験を行います。この取り組みでは、持ち運び可能なデバイス「LNES® SL-04」を使用し、心身に与える日光浴の効果を科学的に分析します。
背景
日本における健康課題の一つに「ビタミンD不足」があります。2023年の調査によれば、日本人の98%がビタミンD不足に該当するというデータが示されています。また、OECDによる報告では、日本人の睡眠時間が加盟国中で最も短いことが明らかになっており、これらの問題に対処する必要があると指摘されています。
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「project LNES」の意義
このような問題に対して、日本ゼオンは「project LNES」というオープンイノベーションプロジェクトを展開し、日光浴の重要性再認識と新たな健康習慣の確立を目指しています。デバイス「LNES® SL-04」は、独自に開発されたビタミンD生成量推定アルゴリズムを使い、ユーザーが日光浴を楽しみながら健康を管理できる仕組みを提供します。
実証実験の概要
今回の実証実験には、湘南ベルマーレのフットサル選手16名と関係者6名、合計22名が参加します。参加者は「LNES® SL-04」を使って日光浴を意識的に取り入れた生活と、そうでない生活を意識しない生活の心身の変化を記録します。
調査期間中、選手たちは日々のアンケートに加え、睡眠の質を測定するデバイスを装着し、日光照射量のデータも収集します。これにより、日光浴が心身にどのような影響を与えるのかを深く分析することが目指されています。
蓄積されるデータ
データ収集の中で、日光浴の条件の違いが心身に与える影響も検討されます。具体的には、「LNES® SL-04」で記録された日光量を用いて、どのように心身の状態が変化するのか、さらに明らかにすることが期待されています。
湘南ベルマーレの代表取締役社長、佐藤伸也氏は、「この実験を通じて、ビタミンD不足や睡眠問題の解決に向けた科学的データが得られることを非常に楽しみにしています。選手たちの健康管理が一層進むことを願っています」とのコメントを寄せています。
今後の展望
実証実験から得られるデータは健康管理や日常生活における日光浴の重要性を広く伝えるための重要な基盤となります。中北薬品株式会社もこの取り組みを支援し、日光浴の健康効果を地域社会に広めるべく、日光浴の有用性を伝えていく意向です。
LNES® SL-04の特徴
このデバイスは日光浴を楽しむための新たな体験を提供し、持ち運ぶだけで日光量を自動計測します。ゲーム感覚で健康をサポートするユニークなシステムを採用し、健康管理を手軽に行えます。アプリを通じて日光浴の目標設定や効果測定ができるため、日常生活に自然に取り入れることが可能です。
まとめ
新たなウェルネスヘルスケア習慣を確立し、日光の効果を科学的に証明することを目指す実証実験。このプロジェクトを通じて、湘南ベルマーレフットサルクラブと日本ゼオンが、健康問題解決への新たな一歩を踏み出すことを期待したいです。