居場所を問いかける演劇
2025-11-19 12:09:56

大学生が描く“居場所”の本質、演劇で新たな視点を提供

大学生が演劇を通じて“居場所”を考察



追手門学院大学(以下、追大)の舞台表現プロジェクトStepが、2025年12月4日から7日にかけて行う第15回公演『ひだまり荘へようこそ』に注目が集まっています。この作品は、日常の中に潜む社会問題に光を当て、特に「家庭内暴力(DV)」と「サードプレイス(第三の居場所)」というテーマを通じて、“居場所”の本質を問いかけます。この公演は、茨木市に位置する追手門学院大学安威キャンパスで開催され、また、12月27日には静岡県藤枝市の「ひつじノ劇場」でも上演される予定です。

ストーリーの背景



物語は、夫婦が運営する旅館「ひだまり荘」を舞台に展開します。過去に家庭内での暴力を経験し、心に傷を負ったキャラクターたちが集うこの旅館は、彼らにとっての一時的な避難所です。主人公のハルトは14歳で、どこにも居場所を見つけられずにいる少年。このイベントでは、彼が同じような経験を持つカナタ(16)と出会い、次第に心の距離を縮めていく様子が描かれます。

この作品は、観客に“居場所”とは物理的な場所だけでなく、人とのつながりによっても成り立つものであると問いかけます。物語の中で、ハルトの母親が現れ、彼を取り戻そうとする場面もあり、過去と向き合うことの難しさ、そして新たな関係性の構築の大切さが描かれています。

脚本とキャスト



脚本を担当するのは、社会学部2年生の橋本知哉さんです。橋本さんは自身の幼少期の経験から「居場所」について深く考えるようになり、作品ではフリーター問題や家庭内暴力についての見解も盛り込んでいます。彼は「“居場所”とは、人と人との関係の中に生まれるものだと感じている。この作品を通じて、その大切さを伝えたい」と語っています。

公演には、追手門学院大学の舞台表現プロジェクトに所属する学生42名が出演し、彼らのフルメンバーが力を合わせて作品を創り上げることに意気込んでいます。教授陣もこのプロジェクトをサポートしており、横田修教授の指導のもと、学生たちは成長し続けています。

公演情報



  • - 公演日時 2025年12月4日(木)、5日(金)開場18:00 / 開演18:30
2025年12月6日(土)、7日(日)開場13:30 / 開演14:00
  • - 会場 追手門学院大学茨木安威キャンパス学生会館2階展示室
  • - 観覧料 無料(要予約)
  • - 予約方法 こちらから予約

この公演は、ただの演劇ではなく、学生たちが自らの経験をもとに社会について考える貴重な機会となることが期待されています。是非、観客として参加し、彼らの熱意に触れてみてはいかがでしょうか。


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会社情報

会社名
学校法人追手門学院
住所
大阪府茨木市太田東芝町1-1登記上本店:大阪市中央区大手前1丁目3-20
電話番号
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