マルチブックが新機能を搭載したリース資産管理システムを発表
株式会社マルチブックは、2025年4月24日に新たなリース料設定機能を発表することを発表しました。この機能により、最大600段階の多段階リース料設定が可能となり、複雑なリース契約にも柔軟に対応できるシステムが提供されることになります。また、国際的な会計基準(IFRS第16号)への準拠も強化され、2027年度からの強制適用に備えた仕組みとなっています。
新機能の開発背景
リース資産管理ソフトに関する実務要件は、大手製造業からの要請をもとに開発が始まりました。特に、年ごとにリース料が変動する長期契約には専用の管理ツールが求められていました。シンプルな表計算ソフトでは対応しきれない複雑な計算や仕訳処理が必要であり、システムとしての対応が必須とされていました。このニーズに応えるべく、マルチブックは本機能を開発しました。
機能の特長
新しいリース料設定機能では、1契約あたり最大600段階のリース料を設定でき、詳細な支払スケジュールが可能です。これにより、月単位や年単位での賃料改定、さらにはフリーレント期間の設定や契約内容の変更にまで対応できるようになりました。自動仕訳や出力業務の効率化も実現され、ユーザーは日常の経理業務における負担を大幅に軽減できるのです。具体的な自動化項目には以下が含まれます:
- - 使用権資産やリース債務の計上仕訳
- - 毎月の支払利息やリース負債の償却などの計上仕訳
- - フリーレント期間における利息や負債の計上
- - 条件変更時の振替仕訳の自動計上
- - 償還表や注記情報の出力
- - 個社と連結の仕訳情報の自動出力
複数業界での応用可能性
これらの機能は、特に以下の業界において有用性が高いと考えられています。
- - 物流業界: 複数の契約を含む倉庫や配送車両のリースは多様な条件を持っており、本システムによる一元管理が大いに役立つことが期待されます。
- - エネルギー・インフラ業界: 発電設備やプラント施設など、長期契約が多数存在し、その複雑な契約条件にも簡単に対応できます。
- - 医療機関および小売業: 高額医療機器や店舗設備などでも、特定ニーズに応じた柔軟な管理が実現します。
運用の未来展望
マルチブックは、IFRS第16号に基づく新たなリース会計基準に全面的に対応することを目的としており、2027年4月からの強制適用に向けて準備が進んでいます。今後は、日本企業の経理や財務部門における業務自動化(DX)の推進を通じて、業務負担の軽減を目的とした取り組みを継続して行う予定です。
グローバルクラウドERP「multibook」の特長
グローバルクラウドERP「multibook」は、121の言語に対応し、国際的なビジネス環境での実用性を追求したシステムです。多通貨、多帳簿に対応し、35カ国以上で600社以上の導入実績があります。このシステムは、製造業からサービス業まで幅広い業種に柔軟に適応します。さらに、会計、ロジスティクス、固定資産管理など多岐にわたる機能が含まれています。
詳しくは公式サイト
こちらでご確認ください。
まとめ
新しいリース資産管理機能は、マルチブックが提供する「multibook」において、企業が直面する複雑なリース契約の処理を大いに簡素化するものです。これにより、企業は生産性を高め、より効率的な業務運営を実現することができます。