墓じまいの真実
2015-11-25 13:00:02

「墓じまい」への理解を深める全国石製品協同組合の見解

最近、マスメディアで耳にする「墓じまい」という言葉。しかし、その実態には多くの誤解が存在することをご存知でしょうか。全国石製品協同組合(以下、全石協)はこのたび、「墓じまい」に関する公式見解を発表し、その意義や流れについて詳しく説明しています。

「墓じまい」とは何か


「墓じまい」とは、要するに元のお墓を撤去して、更地に戻すプロセスのことです。具体的な流れとしては、まず既存のお墓に対して閉眼供養(いわゆる魂抜き)を行い、その後お骨を取り出します。次に元のお墓を撤去し、その場所を更地に戻します。そして新たな墓地にお墓を新設し、お骨を納めて開眼供養を行うという一連の流れの一部分が「墓じまい」です。

このプロセスを誤解することが多く、特にメディアでの報道には注意が必要です。「墓じまい」がそのまま「お墓をなくしてしまう」と受け取られることがしばしばありますが、実際にはご供養を続ける手段として位置付けられています。

墓じまいの重要性


少子高齢化や都市化が進む現代、墓じまいを選択する理由として、自宅近くの墓地で供養を続けるための移転が増えています。供養を放棄するのではなく、むしろ安心して供養を続けられる環境を整えるための手段となっているのです。

近年、合葬墓や散骨が注目されていますが、これらを選んだ結果として、供養対象を失ったことで後悔しているご家族も多いのが現実です。お墓は、将来的に自分たちが入る場所でもあり、無くしてしまったことで新たに探さなければならない負担が生じるのです。経済的な側面から見ても、お墓の管理は比較的少額で済むことが一般的ですし、残された家族にとっても大切な祭祀財産となります。

これからの動き


少子高齢化の影響からか、「墓じまい」を行う人は今後ますます増加する見込みです。そのため、石材店もお墓の新設だけでなく、墓じまいやお墓の引越しに対する知識と技術を身につけることが重要となります。全石協に加盟する石材店は、全国ネットワークを活かしながら、お客様に安心のお墓の引越しを提供しています。

「自分で考えるのもよいですが、一度はご家族で墓に関する話をしてみることをお勧めします。その過程で改めて絆を感じる良い機会になるかもしれません。」と全石協は提案しています。

全石協の役割


全国石製品協同組合(全石協)は、47都道府県にわたる石材会社が集まり、業界の指導的な役割を果たしています。消費者ニーズに即した取り組みを行い、健全な業界発展を目指しています。日本人にとっての大切な供養の形を次世代へ繋げるため、正確な情報提供を心がけています。

設立から年月が経ちますが、ますますその意義が高まっている全石協。一度、公式サイト(http://zenseki.or.jp/)で情報を確認してみてはいかがでしょうか。すべての人々がより良い供養を考えるための手助けとなる情報が集約されています。

会社情報

会社名
全国石製品協同組合
住所
東京都港区芝大門2丁目9番14号加登ビル5F
電話番号
03-57733-3776

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