NPO法人キャリアbaseの新理事就任
NPO法人キャリアbaseに新たにグロービス経営大学院の教員である中村直太氏が理事として就任しました。この発表は、同団体の活動において大きな一歩を踏み出すことを意味しています。
キャリアbaseの理念と成長
NPO法人キャリアbaseは、2021年以来「学校と社会の架け橋に」を掲げ、高校生に向けた「個別就労支援」「居場所」「キャリア教育」に力を入れてきました。活動を開始してからわずか3年で、28,000名を超える生徒や教職員に対してキャリア教育を実施し、330名以上への個別伴走支援を行ってきました。このように、学校現場からの需要が日に日に拡大している状況です。
最近では、2024年2月から新たに『ミナトリープロジェクト』を立ち上げ、ボランティアやプロボノとしての参与を促進しています。1年間で150名以上が登録し、急速な組織の成長を実感しています。
多様な大人がキャリア教育に関与
「寄ってたかってキャリア教育」が新たなスローガンとして掲げられており、キャリアbaseの職員だけでなく、さまざまなバックグラウンドを持つ多様な大人たちが学校に参加し、キャリア教育を支える仕組みを構築しています。中村氏は、特に探究系授業におけるプログラム構築に積極的に関与しています。
中村直太氏のプロフィールと役割
中村氏は、人材紹介事業のキャリアコンサルタントとしての経験を持ち、グロービスにおいてもマーケティングやデジタルサービスの開発に携わっています。教員としても多様な分野での授業を担当し、経営者やNPOの代表などを支援する活動でも知られています。
理事就任にあたって、中村氏は、「子どもたちの生きる力を育み、一人ひとりが自分らしく生きる道を選ぶ手助けをすることは大人の責任」と述べました。彼はまた、社会的孤立状態にある生徒たちへ寄り添う大人の存在の重要性を強調しました。キャリアbaseの活動は、行政や企業、ボランティアの支援を大いに受けており、その活動を通じて次世代への貢献を目指しています。
特に期待されるキャリアサロン事業
最近始まった通信制高校内での「校内キャリアサロン事業」は、導入から8か月で22キャンパスに広がり、800名を超える生徒が利用するなど急成長を遂げています。このサロンにより、従来リーチできなかった層へのアクセスが可能となり、2025年度にはさらに多くの学校からの申請があります。社会的に孤立しがちな高校生にとって、安心できる居場所が提供されることが期待されています。
草場理事長からのコメントと今後の展望
最後に、キャリアbaseの理事長である草場勇介氏は、中村氏との出会いに感謝を述べると共に、今後のキャリア教育の質の向上を目指す意欲を示しました。様々な経験を持つ中村氏が参与することで、ここに通う高校生が明るい未来を見出し、社会で活躍できる機会を広げていくことでしょう。私たちは、彼らの希望が実現するためのサポートを続けていきます。