国際マウンテンツーリズムの新たな旅路に向けて
2023年9月26日、貴州省興義市で「IMTA年次総会2024」が開催されました。本年次総会では「包摂、相互学習、革新—新たな生産力で持続可能なマウンテンツーリズムを支える」というテーマが掲げられ、参加者が一堂に会し持続可能なマウンテンツーリズムの発展について意見を交換しました。
IMTA(国際マウンテンツーリズム連盟)の会長、ドミニク・ド・ヴィルパン氏は、開幕の際にビデオメッセージを寄せ、同イベントが会員にとって重要な交流の場である旨を強調しました。マウンテンツーリズムは、観光業の回復が進む中、新たなビジネス機会と共に成長の兆しを見せています。
2024年は観光業の持続的な繁栄を目指す年であるとし、IMTAは業界のトレンドを深く分析する重要性を示しました。ド・ヴィルパン氏は、政府と企業が今後の課題に対して協力し、政策を整えることの重要性を説いています。
IMTA副会長の何亜非氏は、国連世界観光機関(UNWTO)のデータを基に、2023年の国際観光客数が2019年の90%まで回復したことを報告しました。この新時代では、マウンテンツーリズムの新たな風景が広がり、相互学習と尊重を通じて文化、教育、観光が統合されつつあります。
IMTAはこれまでマウンテンツーリズム関連の活動を通じて、会員や業界関係者との協力を強化し、成果を上げてきました。副会長の潘詠萍氏は、気候変動やテクノロジーの進展がマウンテンツーリズムに与える影響に触れ、持続可能な発展が経済成長と文化交流を促進する重要性を指摘しました。
IMTAの取り組みと成果
IMTAは設立以来、山岳観光の持続可能な発展に貢献してきました。特に2024年には、IMTAの連絡事務所を興義市に設立することが決定され、地域の観光資源を活用しつつ、さらなる発展が期待されています。
イベントでは、2025年の「国際マウンテンツーリズムデー」の開催地がスペインのグラン・カナリアに決定したことも発表されました。
更に、IMTAは「国際山岳ハイキングデモンストレーションルート」として新たに湖南省の幾つかのルートを認定しました。この取り組みは登山の魅力を広め、マウンテンツーリズムの高品質な発展に向けた基盤を築くものです。
仲間と共に力を結集して、IMTAは持続可能な未来を目指し続けます。2024年の年次総会での議論と共有が、このルネサンスを支え、マウンテンツーリズムの未来を切り開く一助となることを期待しています。未来の観光業が新たな高みに向かう過程で、IMTAの役割がますます重要になるでしょう。