2025年自由研究調査結果の分析
国内最大級の子ども向けお出かけ情報サイト「いこーよ」を運営するアクトインディ株式会社は、子どもや家族に関連するさまざまな調査を実施し、その結果を「いこーよ総研」で発表しました。今回は、2025年度の自由研究に関する調査結果を元に、これからの自由研究に対する子どもたちの姿勢や保護者の関与について詳しく見ていきます。
調査概要
この調査は、2025年7月3日から7月10日の間に、いこーよの会員を対象にしたオンラインアンケートを通じて行われました。サンプル数は344で、全国の家族の考えや実態が反映されています。
自由研究経験の普及状況
調査によると、回答者の約29%が「自由研究に取り組んだことがある」と答えましたが、約52%は「まだ自由研究をする年齢に達していない」とのことです。これは、特に低学年の子どもを持つ家庭が多数を占める結果となりました。自由研究が本格的に始まるのは小学生中学年以降が多いようです。
テーマ選びの実情
自由研究のテーマに関して最も多かった回答は「子ども自身が興味を持っていること」というもので、84%の家庭がこの方法でテーマを決めています。他にも、YouTubeやSNSでの参考にする家庭も22%、図鑑を活用する家庭が15%という結果でした。子どもが主体となってテーマを決めることが重要視されています。
保護者の関わり方
保護者の関与については、47%が「子どもが主体に進め、親は適度にサポートする」というスタイルを選んでいることが分かりました。共同で進めるケースも38%と多く、子ども主体の研究を重視する家庭が増えていることが伺えます。
子どもの姿勢
自由研究に対する子どもたちの姿勢は非常に前向きであることが分かりました。約75%の家庭が子どもは積極的に楽しんで考えている・取り組んでいると認識しています。しかし、一部には意欲がない子どもも存在することも事実です。
2025年の自由研究計画
今年の夏休みにおける自由研究の計画については、「する予定がある」と答えた家庭は24%に留まりました。特に低学年では「未定」という状態が多数を占め、高学年の子どもたちはすでに具体的な計画を立てている様子が伺えます。
人気テーマと取り組み方
最も人気のあるテーマは「工作・ものづくり」で、51%がこのテーマでの取り組みを計画しています。続いて「生き物の観察」「絵を描く・アート」「実験」がそれぞれ30%、27%、19%と続いています。また、取り組むスタイルとしては「イベント参加」が52%、「インターネットで調べる」が46%、「身の回りのもので自由研究」が42%という結果です。
まとめ
自由研究は小学生中学年以降に本格化し、そのテーマ決定には子どもの興味が重要視されています。保護者は自主性を尊重しつつ適度にサポートする傾向が強く、全体的には子どもたちが前向きに取り組んでいる姿勢が印象的です。また、夏休みにはさまざまなテーマや方法で積極的に自由研究に取り組む家庭が増えていることが窺えます。さらなる調査結果からも目が離せません。