KiloviewがIBC 2025で新世代AV-over-IPソリューションを発表
株式会社アスクが日本の正規代理店を務めるKiloview社は、オランダ・アムステルダムで開催される「IBC 2025」に出展し、次世代のAV-over-IPソリューションをお披露目します。本展示では、異なる環境を柔軟に結びつける制作フローと、各製品の統合的な運用環境が紹介されます。
世界初公開の新製品
Kiloview社がIBC2025で発表するのは、以下の新製品です:
- - FXC-A8600 Compute Card(実機デモ初公開)
- - FN-7 / FN-8 All-in-One Conversion Cards(初公開)
- - FD-360 Multi-Functional Decoding Card(初公開)
- - NDI 6.3対応 N50/N60 コンバーター(世界初対応)
これらの製品は、ソフトウェアを中心にした統合型IPワークフローの実現に向けた重要なステップと位置づけられています。
IBC 2025の意義
Kiloviewのセールス&マーケティング担当副社長Judy Zuo氏は、「IBC 2025は、当社の柔軟性に富んだAV-over-IPソリューションを披露する場です。初公開のCompute Cardのデモをはじめ、新しい変換カードや多機能デコードカード、NDI 6.3に対応したコンバーターを発表します。これにより、AV-over-IPの未来を形作る展示となるでしょう」とコメントしています。
新製品の詳細
「FXC-A8600 Compute Card」は、Rackマウント型ユニット「Cradle Series RF02」に対応し、高性能な演算処理を行います。このユニットは、最大18枚のモジュールカードを搭載でき、エンコーダーやデコーダー、ゲートウェイなどの多様なモジュールを組み合わせることで、エンドツーエンドの統合型AV-over-IPワークフローを実現します。この新型Compute Cardは、AMD製の高性能CPUとGPUを搭載し、2種類のOSに対応。Kiloview製アプリケーションはもちろん、AVsonoやLamaなどのサードパーティのアプリケーションにも対応します。
また、「Cradle Series RF02」のWebUIにより、システム全体の一元管理が可能。これにより、多様なソフトウェアを効率的に運用し、ハイブリッドAV-over-IPワークフローを構築するための柔軟な展開が実現できます。
新モジュールカードの導入
KiloviewはIBC2025で、Cradle Series RF02の機能を強化する新しいモジュールカードも初公開します。新たに加わるFN-7およびFN-8は、低遅延かつマルチプロトコル対応のオールインワンの変換カードであり、FD-360は最大12チャンネルの同時デコードとマルチ画面表示機能を搭載しています。これにより、さまざまな映像ソースの効率的な管理と、制作現場でのワークフローの最適化が図られます。
NDI協業からの進展
NDIと連携してから10周年を迎えたKiloview社は、フラッグシップコンバーター「N50」「N60」を最新のNDI 6.3に対応させる発表を行いました。これにより、超低遅延でのストリーミングや4K HDR 10-bit、マルチプロトコル対応など多くの新機能が追加され、制作現場での利用における技術要件を満たしています。
Pシリーズエンコーダーの魅力
Kiloview社が提供するワイヤレスボンディングエンコーダー「P3」と「P3 Mini」は、リモートプロダクションやイベント制作において高品質なライブ配信を実現します。これらのデバイスは、SDI、HDMI、USBの入力に対応し、5G、4G、Ethernet、Wi-Fiといった多様なネットワーク接続に対応。安定した低遅延ストリーミングを可能にします。
AV-over-IPの未来を切り拓く
Kiloview社は、マルチプロトコルに対応したワークフローやUHD/HDR映像の管理、そして高い信頼性を確保する冗長設計を統合し、将来にも拡張可能なハイブリッド環境を構築するビジョンを描いています。現場の配信と集中管理を結ぶことで、完全に連携したAV-over-IPエコシステムを実現し、プロフェッショナルな映像制作ワークフローの未来を形作っていくでしょう。
IBC2025の開催概要
Kiloview社は2025年9月12日から15日まで、オランダのRAIアムステルダム・コンベンションセンターで開催される「IBC 2025」に出展します。ブース番号は10.D42で、最新のAV-over-IP技術やソリューションを直接体験できる機会となります。Kiloview社が描く映像制作の未来を、ぜひ現地で確認してください。