医薬基盤・健康・栄養研究所と日本パスツール研究所の協定締結について
2024年9月20日、大阪市で国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(以下、医薬基盤研究所)と一般財団法人日本パスツール研究所(以下、日本パスツール研究所)が医薬品とワクチンの開発に関する連携協定を結ぶことが発表されました。この協定は、微生物および感染症の研究において世界的に著名な研究機関である日本パスツール研究所が初めて大阪の機関と包括的な研究の連携を行うものです。
協定の意義は、医薬基盤研究所が持つ霊長類医科学研究センターなどの多様な生物資源研究や健康及び栄養に関連する研究を基盤として、日本パスツール研究所との連携を強化し、医薬基盤研究所の成果を世界へ発信することにあります。また、協定に基づいて研究者たちの活動機会がさらに広がることが期待されています。
協定の詳細
双方の機関は、大きな目標として日本国内および地球規模での健康促進を掲げ、協力体制を構築することを目指します。具体的には以下の内容について連携を進めます:
1. 医薬品及びワクチン開発に関する研究協力や情報交換を行います。
2. 目的に合致した具体的な研究や事業分野を特定します。
3. 次世代の研究者育成やイノベーションの創出に向けた共同作業を行います。
調印式の概要
この協定を祝う調印式は2024年9月20日(金)13時から14時まで、大阪市中央区のLink-Jライフサイエンスハブウエストにて行われます。式典では、医薬基盤研究所の中村祐輔理事長、日本パスツール研究所の松田文彦共同代表理事の挨拶が予定されており、記念撮影や質疑応答の時間も設けられます。
出席者には、日本の研究機関の代表者のみならず、フランスの在日大使館の科学技術担当官も参加する予定です。取材を希望するメディアは、事前に申し込む必要があります。
医薬基盤・健康・栄養研究所について
医薬基盤研究所は、2015年の設立以降、医療と健康科学の広範な研究を進めており、国内外の科学技術の水準向上に寄与することを目指しています。公式ウェブサイトでは、さまざまな研究成果や取り組みが紹介されています。
日本パスツール研究所について
一方、日本パスツール研究所は1887年に設立されて以来、感染症やワクチンに関する基礎および応用研究の分野で世界的なリーダーとなっています。2024年に日本拠点を設立したことで、日仏間の科学研究の更なる連携が図られることが期待されています。
この提携により、今後の医薬品やワクチン開発の進展が期待されており、国際的な研究ネットワークの強化にも寄与すると考えられています。