アルサーガパートナーズ、東京都主催ピッチイベントで優勝
アルサーガパートナーズは、2024年7月31日に行われた東京都主催のピッチイベント「UPGRADE with TOKYO」において優勝を果たしました。このイベントは、東京都のさまざまな課題を解決するために民間の画期的なアイデアや技術を促進することを目指しており、スタートアップ企業による革新的な提案が求められています。今回のテーマは「生成AI等とヒヤリハットDBを活用した事故予測等システム・サービス」であり、東京消防庁が抱える課題に対する提案が評価されました。
背景と目的
東京都では、スタートアップによる課題解決を促進するため、2019年12月から「UPGRADE with TOKYO」を開催してきた。このイベントは、主に都内の区市町村が直面する問題を解決するためのアイデアを収集し、実現可能な提案を採用することを目的としています。優勝者には、都政における事業の協働に向けた優先的な交渉が可能になります。
第38回のテーマにおいて、日本の災害対策において重要な課題であるヒヤリハット情報の収集と利用に関する革新が求められました。消防庁では過去のヒヤリハット情報を収集していますが、その活用方法には多くの課題が存在しています。そこで、アルサーガパートナーズの提案が注目を集めました。
アルサーガパートナーズの提案内容
アルサーガパートナーズは、ヒヤリハット情報の収集方法やその利用方法の課題に対し、次のような革新的な提案を行いました。
1.
情報の自動登録システム
日報やミーティングのデータから、AIが自動でヒヤリハット情報を抽出し登録する仕組みを導入。
2.
事故予測システム
職員が入力したデータに基づき、過去のヒヤリハット事例をもとに起こりうる事故予測を行う機能を提供。
3.
自動分類・分析システム
収集されたデータを自動分析し可視化。これにより、効果的な対策を講じることが可能に。
4.
ヒヤリハット再現動画生成
動画生成AIを用いて、実際の危険事例をシミュレーションし周知・教育を行う。
この取り組みにより、東京消防庁が抱える課題に対してデータを有効活用する新システムの創出が期待されています。
審査講評と今後の展望
審査員からは、ヒヤリハットの分析が災害防止に及ぼす影響が強調され、AI技術の導入がいかに重要であるかが示されました。また、海外や他の分野での応用が期待されることも指摘されました。アルサーガパートナーズの代表、伊藤伸治氏は、今回の成果を、今後も幅広く社会課題の解決に役立てていく意欲を語っています。
今後、ヒヤリハットを社会的知識とし、さらに進化したデータベースの構築が進められることでしょう。このような取り組みは、東京都民にとっても大きな利益をもたらすと期待されています。
アルサーガパートナーズについて
アルサーガパートナーズは、渋谷に拠点を置く総合ファームであり、「日本のDXを世界で誇れる産業へ」というビジョンを掲げています。コンサルティングからシステム開発、運用まで幅広いDXサービスを提供し、質の高いソリューションで顧客に寄り添っています。社の成長を支える新たな技術の投入が、今後も続くことでしょう。