富田林の新技術
2025-07-25 15:54:36

大阪府富田林市で進化する下水道点検技術の新たな展開

大阪府富田林市で進化する下水道点検技術の新たな展開



2025年の「下水道展’25大阪」に向けて、ブルーイノベーション株式会社が大阪府富田林市で実施した下水道点検の技術検証が注目されています。今回の取り組みは、国土交通省が進める「老朽下水道の緊急重点調査」に応じて行われ、特に硫化水素や流水によって人力による調査が難しい管路の安全性と効率性の両立を目指しています。

この検証には、地元の行政関係者約15名が参加し、屋内点検用の球体ドローン「ELIOS 3」の実力を現場で体験しました。ELIOS 3は、特殊なSLAM技術を使用しGPSが通じない環境でも安定した飛行を可能にし、高解像度カメラと高輝度LEDを使って管内の状況を詳細に映し出します。実際の検証では、従来の手法では困難だった合流部の汚泥の堆積状況なども明確に可視化され、参加者たちからは「映像が予想以上に鮮明で安心して見ることができた」との評価が寄せられました。

実証概要


この技術検証は、富田林市内の2つの閉鎖空間、すなわち2200×1800mmのボックスカルバートおよび直径1500mmの管渠で行われました。ELIOS 3の特性を最大限活かしたこの実証実験では、ビジュアルデータの取得に加え、専用ソフト「Inspector」を使用して点群データを解析し、3Dマップで映像位置を表示することが可能となりました。この解析結果により、実際の点検現場での利用価値の高い、実用的なデータとしての活用が期待されています。

今後の展望


富田林市の職員からは、技術の有用性に対してポジティブなフィードバックがありました。「ドローンでの映像が非常に綺麗で操縦も簡単だった。今後は自動飛行や異常検出機能の追加を期待したい」との声も多く、参加者からは新たなアイデアや期待が寄せられました。ブルーイノベーションは、今後ますますの技術進化とともに、これらを基にしたモデル事業や導入支援の協議を進める予定です。

下水道展’25大阪における展示情報


ブルーイノベーションは、富田林市での技術検証結果を含む、ELIOS 3による下水道点検ソリューションを「下水道展’25大阪」で展示します。このブースでは、実機展示や点検時に取得した飛行映像、3Dデータなどが公開される予定です。導入を検討している関係者にとって情報交換の場としても最適な機会となることでしょう。具体的な開催日程は、2025年7月29日から8月1日まで、会場はインテックス大阪の1号館で、ブース番号は1-212です。

会社概要


ブルーイノベーション株式会社は、東京都文京区に本社を置き、1999年に設立された企業です。複数のドローンやロボットを遠隔で管理するための統合プラットフォーム「Blue Earth Platform」を基に、スマート点検や教育、ポートシステムや監視システムの開発を進めています。この新たな試みが実現することで、下水道点検の未来がさらに明るいものになることを期待しています。


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会社情報

会社名
ブルーイノベーション株式会社
住所
東京都文京区本郷5-33-10いちご本郷ビル4F
電話番号
03-6801-8781

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