ジェリクルと三洋化成が業務提携、医療の未来が変わる！？

ジェリクルと三洋化成が業務提携を発表

東京大学発のバイオスタートアップであるジェリクル株式会社が、三洋化成工業株式会社との業務提携を実現しました。この協力により、テトラゲル（Tetraゲル）の実用化が進むことが期待されており、医療や工業、農業など多岐にわたる分野に新しい価値を提供することを目指しています。

テトラゲルや両社の強み

テトラゲルは、均一な3次元網目構造を持つゲルで、生体組織に非常に近い特性を有しています。この特徴を利用することで、ジェリクルは新しい医療製品の開発に取り組んでいます。また、三洋化成は高機能化学品の製造を通じて、幅広い市場でのビジネス展開を進めています。

特に三洋化成が持つ高分子材料の製造技術や品質管理のノウハウは、テトラゲルのさらなる応用を可能にし、医療に関する革新をもたらすでしょう。

業務提携の背景

ジェリクルは、テトラゲルの早期グローバル展開を視野に入れ、三洋化成との提携を決定しました。この提携によって、両社は互いの強みを生かして医療分野を中心とした製品開発に取り組み、将来的には工業と農業にも応用を広げる計画です。

増井公祐代表取締役CEO（ジェリクル株式会社）は、業務提携を大変光栄に思うとし、三洋化成の先進的な技術力と自社の革新性を組み合わせ、新たな高付加価値製品を生み出すことを目指す意向を示しました。彼はこの協業が新しいイノベーションを生むことに期待を寄せています。

一方、樋口章憲社長（三洋化成工業株式会社）は、ジェリクルのテトラゲル技術と自社の技術を組み合わせることで、医療分野における新しい価値を提供できることを期待しているとのことです。

企業の経歴

- ジェリクル株式会社は2018年に設立され、止血材や腱再生材など多様な医療製品を開発しています。既に国際的な表彰を受けるなど、注目を集めています。
- 一方、三洋化成工業株式会社は1949年に設立され、機能化学品の製造を行う老舗企業。すでに3000種類以上の製品を扱い、さまざまな分野のニーズに応えています。