株式会社カミナシが新機能を発表
東京都千代田区に本社を置く株式会社カミナシは、設備保全業務のデジタル化を進めるためのクラウドサービス『カミナシ 設備保全』に、予備品(部品)の管理を効率化する新機能を追加することを発表しました。この新機能により、在庫管理や修理作業のデータを一元化することが可能となります。それによって、保全業務全体の効率を向上させ、生産ラインの安定的な稼働をサポートします。
製造現場の重要性と課題
製造業の現場では、設備の安定した稼働を維持するために日々のメンテナンスや、これを超えた故障時の迅速な部品交換が不可欠です。万が一、必要な部品がすぐに手に入らなければ、生産活動は一時中断され、生産性が低下してしまいます。これに加え、設備の老朽化や保全人材の不足も深刻な問題となっており、事前に用意する「予備品」の管理が非常に重要です。しかし、現場によっては予備品の在庫状況が不明確であったり、部品交換の記録が正確でないため、交換時期を最適化できず、結果として設備停止時間が長引く懸念がありました。
新機能の特徴
カミナシの新たに追加された予備品管理機能は以下のような特徴を持っています。
1.
自動連動の在庫管理:修理作業で使った部品の記録を行うと、在庫数は自動的に更新されます。これによって、リアルタイムで正確な在庫状況を把握でき、在庫切れを未然に防ぐことが可能です。
2.
部品と設備の紐付け:設備ごとに使用した部品を簡単に確認でき、迷わず記録が行えます。必要な部品をすぐに見つけられるよう、保管場所の情報も付与できるため、作業の効率も向上します。
3.
データ活用の最適化:部品ごとの使用履歴を蓄積することで、部品交換の頻度を見直したり、計画的な予防保全や交換周期の最適化を図ることができます。今後は業者や部品コストを集計する機能も開発が予定されています。
カミナシ 設備保全について
『カミナシ 設備保全』は、設備ごとに作成されるカルテに故障履歴や保全計画の情報を一元管理します。このシステムにより、データをもとにした保全活動が可能となり、設備故障や停止のリスクをまだ低減できます。スマートフォンを活用した作業記録や異常報告の機能も備えており、現場と保全担当者の情報共有をスムーズに行います。さらに、他のカミナシ製品との連携により、日常点検データやマニュアルを利用して、技術継承の課題解決にも寄与します。なお、料金は月額課金制で提供されています。
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カミナシ 設備保全