YKK AP株式会社が新たにスタートした、自家消費型のオンサイト太陽光発電サービスについて紹介します。このプロジェクトは、三井住友ファイナンス&リース株式会社の戦略子会社であるSMFLみらいパートナーズが手掛けており、滑川製造所において2035年1月からの発電を見込んでいます。具体的には、滑川製造所の東側に約8,151枚の太陽光パネルが設置され、発電したすべての電力が製造所に供給される形になります。
この太陽光発電システムは、合計4,770kWの容量を持ち、年間でおよそ4,898MWhもの電力量を供給可能。初年度には約2,146トンの二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果が見込まれており、これは滑川製造所の年間電力使用量の約23%に相当します。特に、このプロジェクトで導入されるオンサイトPPAは、SMFLみらいパートナーズの中でも最大規模となる見通しです。
使用される太陽光パネルは、ジンコソーラー社製のもので、両面発電パネルと高反射防草シートの組み合わせを利用した効率的な発電方式が採用されています。このプロジェクトでは、片面パネルと通常防草シートとの組み合わせによる発電量の違いも検証され、持続可能なエネルギー供給の実現に向けた取り組みが進められています。
再生可能エネルギーの需要が高まる中、SMFLグループは太陽光発電だけではなく、風力や水力、バイオマスなども含む多様な再生可能エネルギー発電事業を展開しています。これにより、CO2フリー電力を提供し、脱炭素社会の実現を目指す企業の取り組みを支援しています。
今後もSMFLみらいパートナーズは、様々な発電方法の検証に取り組みつつ、再生可能エネルギーの普及に向けた活動を続けていく計画です。再生可能エネルギーに関するファイナンスサービスも含め、企業の省エネルギーの推進や環境負荷を低減するための支援をワンストップで提供することで、持続可能な未来の実現に貢献していくことを目指しています。これからの新しいエネルギー時代を切り拓く第一歩として、今回の自家消費型太陽光発電サービスは大きな意味を持つでしょう。