星和電機、カーボンナノチューブ向け水系分散剤「SGX®01」を発売 - CNT分散の課題解決へ

星和電機、CNT分散の課題を解決する水系分散剤「SGX®01」を発売

星和電機株式会社は、カーボンナノチューブ（CNT）向けの水系分散剤「SGX®01」を発売しました。CNTは、軽量で高強度、高い弾性力や導電性を持つことから、近年注目を集める先端材料です。しかし、CNTは凝集しやすいという性質があり、樹脂や液体に均一に分散させることが難しいという課題がありました。

「SGX®01」は、星和電機が独自開発した多糖類抽出技術によって生まれた分散剤です。CNTに対する高い分散性、少ない添加量での均一分散、粘度上昇抑制による高濃度分散を実現しました。さらに、CNTへの破壊を最小限に抑え、分散状態を長期的に安定させることが可能です。

「SGX®01」の主な特徴は以下の通りです。

- CNTに対する高い分散性: CNTを効率的に分散させることができます。
- 少ない添加量での均一分散: 従来品に比べて少ない添加量で均一な分散を実現できます。
- 粘度上昇抑制による高濃度分散: 高濃度領域においても、粘度上昇を抑制しながらCNTを安定的に分散させることができます。
- CNTへの破壊を最小限に抑え、分散状態が長期的に安定: CNTへのダメージを最小限に抑え、長期間安定した分散状態を維持できます。

「SGX®01」の成分である多糖類（ヘミセルロース）は、廃棄される植物などを原料としており、環境負荷の低減にも貢献しています。また、星和電機独自の技術で環境に配慮した抽出を行っているため、安全性も高く、安心して使用できます。

「SGX®01」は、樹脂やゴムとの複合化によるEMCシールド材料、リチウムイオン電池電極の電気抵抗を低減する導電助剤電池、キャパシタ用部材、導電性塗料、帯電防止材料、電磁波吸収・遮蔽材料、センサー部材、発熱材料・塗料など、様々な分野で活用できます。

星和電機は、「SGX®01」の販売を通して、CNTの更なる活用を促進し、社会の発展に貢献していくとしています。