ジョージ・アンド・カンパニーが駐妻キャリアnetと提携し新たなキャリア支援をスタート

駐妻キャリア支援新時代の到来

2020年12月23日、ジョージ・アンド・カンパニー株式会社が駐妻キャリアnetとの業務提携を発表した。これにより、海外に住むプロフェッショナルな駐妻たちが、自身のキャリアを再構築するための新たな支援が開始される。提携発表の背景には、女性が海外駐在する場合に直面するキャリアの課題がある。

提携の背景

外務省の調査によると、約9万人の女性が海外勤務中の夫に帯同している。しかし、その多くがキャリアの中断や再就職の難しさに直面している現状がある。ジョージ・アンド・カンパニーの代表、青山英輝氏は、駐妻キャリアnet代表の三浦梓氏との対話を通じ、駐妻のキャリアに関する深刻な問題を認識。そして、両者が協力してこの課題を解決することが必要だと判断した。

三浦氏は「駐妻としての生活はキャリアのブランクと捉えられがちだが、多くの場合、実際は逆の状態である」と述べ、駐妻たちが持つ豊富なスキルと経験を活かす場が欠けていると強調した。実際、駐妻たちの中には、現地での仕事を見つけてスキルを磨き続けている人も多い。このような駐妻たちに向けた支援がなければ、彼女たちのポテンシャルが埋もれてしまうというわけだ。

駐妻キャリアnetとは

駐妻キャリアnetは、駐妻や元駐妻、プレ駐妻を支援するためのコミュニティで、2017年に設立された。主な活動内容は、仕事情報の提供、会員の経験共有、オフラインやオンラインでの交流会など多岐にわたる。会員数は460名に達し、活発な活動が展開されている。

新サービスの内容

新たな業務提携により、以下のようなサービス提供が予定されている。
1. プロ人材紹介: 駐妻に特化した人材紹介を行い、企業が求めるスキルを持つ駐妻をマッチング。
2. 個人ブランディング: 駐妻たちが自身のキャリアをどう築いていくかを考える支援を行い、成功例を紹介する。

この取り組みによって、駐妻たちは自分自身のキャリアプランを描き直す機会を得る。

未来に向けた期待

青山氏は、「駐妻キャリアnetとの提携によって、駐妻たちに新しいキャリアの道を提供することができると確信しています。私たちが彼女たちの成長をサポートすると同時に、企業側も新たなスキルを持った人材を獲得できると思います」とコメント。三浦氏も「この提携を通じて、駐妻たちのキャリアの可能性を広げていくことが非常に楽しみです」と期待を寄せている。