日本女子大学、全国1位を達成
日本女子大学(東京都文京区、学長:篠原聡子)は、2024年7月14日(日)に行われた「2024年度繊維製品品質管理士(Textiles Evaluation Specialist:TES)試験」で、家政学部被服学科の8名の学生が合格し、全国の大学の中で合格者数が最多となる快挙を成し遂げました。
このTES試験は、繊維製品の品質管理に関する専門知識が問われる重要な試験であり、アパレル業界や繊維関連企業の職員も数多く参加しています。本年度は1,406人が出願し、合格したのは266名。大学生や大学院生は27名の合格者がいましたが、その中で本学が輩出した合格者人数が際立っています。
教育サポートと学生の努力
被服学科では、TES資格取得に向けて専門知識を身につけるためのカリキュラムを採用しています。また、実務経験が少ない学生には、「事例」という難関科目に対応するために、生涯学習センターで受験対策講座を用意しています。こうした力強い教育支援が、学生たちの高い合格率につながったのです。
繊維製品品質管理士の役割
繊維製品品質管理士は、消費者の品質や性能に関する要求を理解し、それを実現するための「パイプ役」として、繊維業界において重要な役割を担っています。彼らはファッション業界の主要企業や、消費者センター、経済産業省関係機関などで幅広く活躍しています。合格者は、まさにこのような専門家としての道を歩むことが期待されています。
教授のコメント
家政学部被服学科の松梨久仁子教授は、「TES試験は非常に難易度の高い試験であり、今年度の合格率が全体で20%を下回る中で、本学の学生が8名も合格したことは、彼らの努力の証です。資格を取得することは、学生にとって大きな自信につながり、将来のキャリアにおいても非常に重要な要素となるでしょう」とコメントしました。
日本女子大学の教育理念
日本女子大学は、創立から120年の歴史を持つ女子総合大学で、学際的な教育を通じて、学生の成長を促進しています。今年度新たに「建築デザイン学部」を設立し、2025年度には「食科学部」を開設予定です。さらに、文学部の2学科の名称変更や「経済学部(仮称)」の新設も構想中であり、教育内容のさらなる充実を目指しています。
以上の成果は、日本女子大学の教育体制と学生たちの環境が相まって、成果を生み出していることを示しています。ファッションや繊維業界を牽引する人材として、今後の彼女たちの活躍がますます期待されます。