ソフトバンクが小学生向け「Pepper for Education」に新機能を追加

ソフトバンク、教育機関向けの新たな取り組み

ソフトバンクロボティクス株式会社は、教育機関向け学習サービス「Pepper for Education」に新たにChatGPT機能を追加し、利用対象を小学生にも拡大することを発表しました。これにより、13歳未満の児童も安心してこの学習プログラムを利用できる環境が整いました。

教育を革新するPepperの進化

「Pepper for Education」は、2021年から展開されている教育プログラムで、すでに全国約1,300の学校でプログラミング授業や防災授業に取り入れられています。今般の改良により、特に教育現場からの要望に応じて、ChatGPT機能が導入されました。これにより、小学生もプログラミングの楽しさを体験できるようになります。

2022年に公開されたChatGPTは、生成AIの中でも特に注目を浴びている技術です。最近の調査によると、生成AIを知っている小学生のうち約70%が実際に使用した経験があることが明らかになりました。ここからも、生成AIが子どもたちの生活の中に広く浸透していることが伺えます。

セキュリティの強化

「Pepper for Education」では、小学生に対しても安全に利用できるよう、セキュリティ面が強化されています。新しい機能は、Azure OpenAI Serviceを利用しているため、データの保護やプライバシー管理が徹底されています。これにより、保護者や教育機関も安心してこのプログラムを活用できるでしょう。

プログラミングを通じて学ぶ生成AI

この新機能を使うことで、生徒たちはプログラミングを通じてアイデアを具体化し、さまざまなテーマについて自由に会話を生成することができます。さらに、英会話の練習や社会課題の解決に向けたプログラミングが可能になり、子どもたちの創造力や問題解決能力を引き出します。

生成AIリテラシー教材

「Pepper for Education」には、生成AIに関する「理解編」と「実践編」の教材が用意されています。この教材では、生成AIの基本的な知識やリスクを学び、実際のプログラミングでその機能を活用する方法を学びます。生徒たちは社会で実際に起きている問題に取り組む中で、生成AIの使い方を実践的に学ぶ機会を得られます。