XTIAと4社の提携
2020-02-21 10:30:11
株式会社XTIA、ニコンら4社と資本提携し光コム技術を拡大
株式会社XTIA、ニコンなどと資本業務提携
株式会社XTIA(旧社名:株式会社光コム)は、ニコン、JUKI、双日、株式会社INCJとの資本業務提携を発表しました。この提携により、XTIAは17億円の資金を調達します。ニコンからは8億円、INCJから6億円、JUKIから2億円、双日から1億円の出資を受けました。
光コム技術の進化と応用
XTIAは2002年設立の東京工業大学発の技術ベンチャーで、2008年に「光コム」の原理を計測器に応用し、2011年には初期型の形状測定器を開発。その技術革新は2016年、世界初の非接触式三次元形状測定器として市場に登場し、現在は日本の自動車メーカーに広く導入されています。3年連続でインライン自動車部品検査市場で1位を記録した実績も持ちます。
今回の提携により、各社の専門分野で光コム技術が新たに活用され、さらなる進化や産業応用が期待されます。この技術は、製造業だけでなく医療分野など広範囲に利用されるポテンシャルがあります。
ニコンとの協力と展望
ニコンとの提携では、特に材料加工事業において光コム技術を統合し、新しい製品を生み出すことを目指しています。ニコンの社長である馬立稔和氏は、光コム技術が彼らの光加工機事業において重要な役割を果たすとコメント。さらに、XTIAの八木貴郎社長は、ニコンとの協力が進化の速度を加速させることに期待しています。
JUKIとの提携により検査機能を強化
また、JUKIとの提携では、光コム技術を用いた光学カメラ検査装置の開発を進めています。複雑な形状を3次元で撮影できるハイブリッド検査装置を開発中で、間もなく本格的な製品化が見込まれています。この連携により製品性能が向上し、光コム技術の普及が加速するとしています。
双日との共同事業を通じた成長
さらに、双日との提携では光コム技術を利用した新たなサービスを国内外に展開することを合意しました。この取り組みを通じて、製造業だけでなく中小企業にも検査の自動化をもたらすことが期待されています。双日の村井氏は、光コム技術の優位性を生かし、品質検査業務の拡大を進めると述べました。
INCJの支援で潜在能力を引き出す
最後に、INCJからの出資が光コム技術のさらなる発展に寄与することが期待されています。この技術はインダストリー4.0の進展において重要な役割を果たす可能性を秘めており、今後の展開が注目されます。INCJの勝又社長は、光コム技術の産業への応用が進むことで、堅実な成長が見込まれると述べました。
光コム技術はすでに日産自動車など国内大手企業での導入実績があり、今後もその技術力で新たなマーケットを開拓していくでしょう。株式会社XTIAは、その革新的な姿勢と技術力で、2024年以降も期待される企業となるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社OptoComb
- 住所
- 東京都墨田区業平1-1-9隅田ロジックスA棟4階
- 電話番号
-
03-6380-9807