3D制作の必須ツール、Mayaからのエクスポートが進化
3D制作ソフトウェア市場で高い人気を誇るオートデスク社のMayaが、さらに便利に進化しました。株式会社カシカが開発した新しいプラグインにより、MayaからglTF2.0形式のファイルを簡単にエクスポートできるようになりました。
glTFファイル形式の重要性
最近、3Dデータをウェブ上で表示するためのファイル形式として、glTF(GL Transmission Format)が特に注目されています。このフォーマットは、Khronos Groupによって提唱され、効率的に3Dモデルをブラウザで表示するための汎用形式です。これにより、データの軽量化や表示速度の向上が図れるため、華やかなビジュアル表現が可能になります。
プラグインの新機能
この度のプラグインは、これまでの静的な3Dモデルデータだけでなく、キャラクターアニメーションにも対応しました。これにより、Mayaユーザーは自分の制作したアニメーションを手軽にエクスポートし、さまざまなプラットフォームで利用できるようになります。制作の現場では、表現力や訴求力が求められる中、アニメーションデータの対応は大きな利点となるでしょう。
Kashika Spaceとの連携
さらに、カシカが今後リリースを予定している「Kashika Space」との連携が期待されています。このWebベースのビューワーでは、ユーザーが生成した3DグラフィックスをURLで共有することができ、PCやスマートフォンでもスムーズに表示されるため、手軽にアプリを開発する必要がありません。高精細なグラフィックを圧縮技術と組み合わせることにより、待機時間なしでスムーズに表示可能な環境を提供します。
VRM形式への対応計画
今後の展望として、Vtuber市場が活性化する中、カシカはVRM形式への対応にも取り組んでおり、これによりMayaで制作したキャラクタモデルを手軽にエクスポートできるようになる予定です。VRM形式は、Vtuber向けのオリジナルキャラクター制作に特化したフォーマットで、多くのクリエイターにとって待望の機能となることでしょう。
オープンソースでの提供
このglTF ExporterプラグインはMITライセンスの下、オープンソースとしてGitHubで公開されています。これは多くの開発者が自由に利用し、改良できることを意味しており、今後の進化に期待が寄せられています。興味のある方は、
こちらのリンクをチェックしてください。
会社概要
株式会社カシカは2017年に設立され、東京都渋谷区に本社を構えています。カシカは革新的な技術を駆使し、クリエイティブな業界の進展に寄与することを目指しています。詳細については、
公式サイトをご覧ください。
新たな技術と便利なツールが揃った今、3D制作の現場ではますます多彩な表現が可能になることでしょう。