STYLYと東京ドームが共に仕掛けるXR体験『THE MOON CRUISE』の可能性

2025年6月、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大級のXRカンファレンス「Augmented World Expo (AWE) USA 2025」に、株式会社STYLYと株式会社東京ドームが共同出展しました。このイベントで発表されたフリーローミング型VR体験『THE MOON CRUISE』は、参加者に新たな宇宙旅行を提供し、注目を集めました。

出展された『THE MOON CRUISE』は、東京ドームシティ内の宇宙体感施設「Space Travelium TeNQ」で体験できるもので、参加者は宇宙服を身にまとい、月面を探索します。この体験は、没入感の高いインタラクティブな内容で、他の旅行者と交流しながら、月面を周遊したり、月の石を投げるなど、様々なアクションを楽しむことができます。約20分のこの体験は、参加者に「実際に月に行った」という感覚を与え、非常に高い評価を得ています。

今イベントでは、世界から約250社が出展し、450名以上のスピーカーによるセッションが行われ、累計5,000名を超える来場者が集まりました。その中で、STYLYのブースでは『THE MOON CRUISE』の魅力を多くの人々に伝える機会となりました。

来場者からは、「物語性に富んだ、新しい展示形式」「空間の拡張手法としての可能性を感じた」「技術の説明が明確で理解しやすかった」といった肯定的な声が寄せられました。また、体験した後には東京で『THE MOON CRUISE』を実際に体験してみたいという意見も多く聞かれ、今後の普及が期待されています。

ブースでのデモコンテンツでは、XRを利用して拡張型展覧会を実施し、来場者が情報を探求することができる仕組みを提供しました。視線を合わせたオブジェクトが拡大し、詳細なプロジェクト情報が表示されるインタラクションは、新しい展示の形として注目されました。

さらに、東京ドームが出展したApple Vision Proを活用した身体拡張アートも話題を呼び、同デバイスでの体験コンテンツが多くの反響を得ました。

この『THE MOON CRUISE』は、世界的なXRアワード「AUGGIE AWARDS 2025」において、466作品の中からファイナリストに選ばれ、BEST LOCATION-BASED ENTERTAINMENT部門で最終候補となりました。惜しくも受賞は逃しましたが、品質の高さが証明されています。

「AWE USA 2025」への出展は、STYLYが世界に向けて新しい体験を提供するための重要なステップです。STYLYは今後も、フィジカルとデジタルを融合させるエンターテインメントを展開し、最新の技術を駆使した体験を通じて、新たな魅力を創出し続けます。