第一回梅原猛フォーラムの概要
2025年10月4日(土)、京都で「第一回梅原猛フォーラム」が開催されます。このイベントは、独自の哲学に挑んだ日本の思想家・梅原猛の遺志を受け継ぎ、彼が提唱した「人類哲学の可能性」を探ることを目的としています。
梅原猛の功績
梅原猛は1925年に宮城県で生まれ、京都大学で哲学を学びました。その後、立命館大学の教授、さらには京都市立芸術大学の学長を歴任し、国際日本文化研究センターを創設しました。彼の考え方は、文学や歴史、宗教を超えて日本文化の深層を探求することであり、「梅原日本学」として知られています。彼は「人類哲学」という概念を掲げ、特に東日本大震災を「文明災」と位置づけ、これに対する哲学的な理解の必要性を訴えました。
フォーラムの内容
このフォーラムでは、梅原氏生誕100年を記念し、彼の思想をこれからの世代へと引き継ぐ新たな賞、「梅原猛人類哲学賞」も創設され、その第一回の選考が行われます。フォーラムのメインイベントは、さまざまな視点から「人類哲学」とは何かを議論する座談会です。
スピーチと記念講演
当日は著述家のしんめいP氏が「梅原仏教学と私」というテーマでスピーチを行い、立命館大学名誉教授の日下部吉信氏が「はじまりの梅原猛」という記念講演を行います。座談会には立教大学の奥野克巳教授をはじめ、京都大学経営管理大学院客員教授の長谷川祐子氏、青山学院大学の福岡伸一教授、大阪大学・京都市立芸術大学名誉教授の鷲田清一氏、総合地球環境学研究所所長の山極壽一氏、梅原記念財団代表理事の梅原賢一郎氏が参加し、モデレーターは京都大学特定准教授の小西賢吾氏が務めます。
参加方法
参加は無料で、会場参加とオンライン参加が可能です。会場参加は230名の定員がありますので、事前の応募が必要です。応募者が多い場合は抽選となります。応募はインターネットまたははがきにて受け付けており、同時に2名まで申し込み可能です。
- - 申し込み締切: 2025年9月17日(水)必着
- - 入場料: 無料
詳細な申し込み方法は、
こちらのリンクからご確認ください。
アクセス
会場は「京都大学芝蘭会館稲盛ホール」で、京都市バスや京都バスでのアクセスが便利です。最寄りのバス停からは徒歩約2分でした。
梅原猛の遺産
梅原猛は2019年に逝去しましたが、その思想は今もなお多くの人々に影響を与え続けています。彼が残した著書は、文学や文化に対する独自の視点が色濃く反映されており、彼の哲学を学ぶことは、私たち人類にとって重要な課題です。フォーラムでの議論が、これからの「人類哲学」への理解を深めるきっかけとなることを期待しています。