SANUが目指す「自然と共に生きる」未来
国内最大級のシェア別荘サービスを提供する株式会社SANUが、シリーズBラウンドで総額64.5億円の資金調達を実施しました。本ラウンドでは、エクイティによる35億円に加え、スタートアップ企業としては最大級のサステナビリティローン19.5億円と、ソーシャルローン10億円を組成しました。この多層的な資金調達によって、SANUはさらに成長し続ける準備を整えています。
資金調達の詳細
今回の資金調達の内訳は以下の通りです:
- リード投資家には、グロービス・キャピタル・パートナーズ、全国保証イノベーションファンド、JAFCOほかが名を連ねています。
- - サステナビリティローン(シンジケートローン):19.5億円
- 主要なアレンジャーとしてみずほ銀行、りそな銀行、足利銀行、京葉銀行、日本政策金融公庫などが参画。
- こちらもみずほ銀行によるものです。
この調達資金を活用し、SANUは事業の拡大を推進します。具体的には、2028年度までに全国で100拠点へと拡大を目指し、都市生活者と地域社会のつながりを強化していきます。
新しい暮らしの提案
SANUは木造モジュール建築を拡充し、環境に配慮した建築技術のアップデートを図っています。また、ソフトウェアテクノロジーを活用したオペレーティングシステムの開発を進め、利用者に対しシームレスな体験を提供します。これにより、都市での生活と自然との共生を実現する新たな生活様式を提案しています。
家庭や企業のどちらにも適した共同オーナー型サービス「SANU 2nd Home Co-Owners」を導入し、利用シーンに合わせた多様なプランを用意。たとえば、個人や法人向けに自然の中での暮らしを必要な分だけ所有できる選択肢を提供しています。
SANUの社会的影響
現在、総務省の調査によると、都市居住者の約3人に1人が自然とつながる暮らしに関心を持っていることがわかっています。SANUはこのニーズに応え、サブスクリプションや共同所有といった柔軟なモデルを通じて、自然と共存する新しいライフスタイルの実現を目指しています。今後も、環境負荷を低減する技術の開発や体験設計の向上を追求し、より多くの人々に自然と生活の調和を提供していきます。
投資家たちの期待の声
今回の資金調達に関して、リード投資家であるグロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣氏は、「SANUの使命と未来のビジョンに感銘を受け、リード投資家として関われることを嬉しく思っています。人々の価値観が変化する今、SANUは新しい社会インフラを構築する重要な役割を果たすと期待しています」とコメントしています。また、みずほ銀行の金田真人副部門長も、「SANUのビジネスモデルは高く評価しており、さらなる成長を支援したい」と語っています。
卓越した評価を受けるSANU
JCR(株式会社日本格付研究所)からは、SANUが策定した「サステナビリティローン・フレームワーク」に対し、最上位評価の「SU1(F)」が付与されています。この評価は、SANUが環境問題や社会課題に向き合い、自然環境の保全に寄与する事業モデルを構築していることに由来します。
SANUの未来に向けて
今後もSANUは、自然との共生を基盤にした企業活動を進めていくことが期待されています。「Live with nature」の理念のもと、6月には新たな事業戦略を発表予定です。人々が安心して「自然と共に生きる」生活を実現できるよう、ますますの努力を重ねていくことでしょう。これからのSANUに、目が離せません。