次世代カーボン材料がCES 2026で注目を集める
2026年1月6日から9日までの間、ラスベガスで開催されるCES 2026に、株式会社3DCが次世代カーボン材料であるGraphene MesoSponge®(GMS)を初出展します。この出展により、3DCの革新的な素材がどのように未来のテクノロジーに貢献するのか、一層の注目を浴びることでしょう。
GMSとは?
GMSは、炭素1原子分の厚みをもち、スポンジ状の三次元構造を有する「三次元型グラフェン」素材です。この素材は、柔軟性、多孔性、導電性、耐食性といった優れた特性を兼ね備えており、特に電池材料としての可能性が高いとされています。従来の材料では特性向上と容量などがトレードオフになりがちですが、GMSはそれを克服することが可能です。
GMSの革新性
東北大学発のベンチャー企業である3DCが開発したGMSの特長は、以下の4つの要素で構成されています。
- - グラフェン積層数:ナノスケールでの制御により最適な性能を引き出します。
- - 構造形状:ネットワーク構造や凝集構造で、用途に応じたデザインが可能です。
- - 細孔サイズ:用途別に精密に調整が可能です。
- - 可逆的弾性特性:弾力性のある特性が、さまざまなデバイスでの活用を実現します。
これにより、GMSは電池やその他の機器に最適化された設計を可能にし、機能性を最大限に高めることができます。
CESでの展示予定製品
CES 2026では以下のGMS製品シリーズが紹介される予定です。
- - BAシリーズ:シリコン負極向けで、粒径は5〜10nmの凝集構造。
- - BKシリーズ:触媒担体向け、粒径は10〜20nmの凝集構造。
- - BEシリーズ:電池用途向けで、粒径は10〜100nmの高秩序ネットワーク構造。
- - IBISシリーズ:電池・クッション材へ向け、粒径は100〜200nmの低秩序ネットワーク構造。
各シリーズについては、粒径や比表面積、細孔容積などの特性がパネルで紹介されます。
CESについて
CESは、米国Consumer Technology Association(CTA)が主催する世界で最大のテクノロジー展示会です。毎年ラスベガスで開催され、AI、半導体、エネルギー、ヘルスケア、次世代材料など、最新の技術が集まります。企業や研究機関が交流する貴重な場でもあります。
3DCについて
3DCは2022年に設立され、次世代カーボン材料GMSの量産化を目指してます。リチウムイオン電池、全固体電池、リチウム硫黄電池など広範な分野での活用が期待されています。2024年2月にはリチウムイオン電池向けにGMSの出荷が開始され、数多くの電池メーカーと連携を進めています。
環境に優しいカーボンニュートラル社会の実現
3DCは「化学と物理の力で世界に幸福を」というビジョンのもと、GMSの普及を通じて電池の性能向上を図り、環境にやさしいカーボンニュートラル社会の実現を目指しています。
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