新型午睡チェックセンサーの登場
ユニファ株式会社が提供する「ルクミー午睡チェック」の新型センサーが2025年6月より登場する。この新しい技術は、保育や子育てに関連する緊急な社会課題を解決することを目指している。
背景
毎年発生する保育施設での死亡事故は特に午後の昼寝の時間帯に多く見られ、そのためユニファは2018年に「ルクミー午睡チェック」を開発。このシステムは、乳幼児の胸元に取り付けたセンサーが体動を感知し、専用のアプリが体位を自動記録する仕組みで、保育者が確認する際の負担を軽減する。これまでのモデルは約6年の使用を経て、現在では日本全国の数多くの保育施設で用いられ、業界シェアはトップに立っている。
さらに、子ども家庭庁からの「こども誰でも通園制度」の本格導入により、より多くの乳幼児が保育施設を利用することが期待され、午睡中の安全がこれまで以上に重要視される。そこで新型センサーの導入が急務となっている。
新型センサーの特徴
新たなセンサーは以下の特長を持つ。まず、
電池寿命が約2倍になり、使用期間が約8週と長くなった。これは「内部構造の改善」と「電源のオン・オフ機能の追加」によるものである。次に、耐用年数も36ヶ月から48ヶ月に延び、更に保育現場を意識した設計がなされている。これは、電池カバーやネジが本体から外れにくいように設計されており、パーツの紛失を防ぐことができる。また、強度が向上し、ランプ点滅により電源状況やバッテリー残量の確認も可能になる。
特許取得
ルクミー午睡チェックは、特許を取得しており、園児の午睡中の寝姿勢をタブレットに一括表示することで効率的なチェックが可能になっている。本製品は乳幼児突然死症候群(SIDS)の予防には使用できず、保育士が必ず状況を確認する必要がある。
業界シェアNo.1
デロイトトーマツミックによると、ルクミー午睡チェックは、すべての指標において業界シェアNo.1を獲得している。この市場での評価は、製品の機能の高さを証明しており、ユニファは今後も保育現場の安全性を高めるために努力を続ける。
午睡中の事故防止への取り組み
ユニファでは、特に新入園児が多い4月に「午睡事故防止の啓蒙活動」を実施する。過去のデータによると、保育施設内での事故は依然として発生しており、その多くが午睡中に起こる。特に入園から1ヶ月以内の新入園児における事故率が高いとのことから、保育者への教育や正しいセンサーの使い方の指導が不可欠である。
代表取締役のコメント
ユニファの代表取締役CEO、土岐泰之氏は、「新型センサーの提供開始により、保育現場の安全性と利便性の向上を目指しました。私たちの製品が信頼され、日々の保育で役立てられることを嬉しく思います。」とコメントしている。
ルクミーおよびユニファについて
ユニファは、保育関連の社会課題を解決するために設立された企業で、最新のテクノロジーを駆使して保育支援サービスを提供している。特に「ルクミー」シリーズは、保育業務をDX化し、業務効率を上げることに寄与している。これにより、保育者はより多くの時間を子どもたちと向き合うことができるようになる。
ユニファは、今後も保育業界に革新をもたらすべく、さらなる製品開発に取り組んでいく考えだ。