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長野県諏訪の酒蔵が織りなすテイスティングブック

長野県の諏訪地域は、江戸時代以来、酒造りが盛んな場所として知られています。現在でも、この地域には九つの酒蔵があって、さまざまな日本酒を生産しています。ところが、近年の新型コロナウイルス感染拡大と若者のアルコール離れにより、日本酒の消費は減少傾向にあります。こうした状況を打破すべく、諏訪地域の酒蔵が協力して、新たな試みをスタートしました。それが「諏訪の酒と、」というタイトルのテイスティングブックの制作です。

ソムリエ監修の濃厚な内容

このテイスティングブックは、ソムリエの監修により、各酒蔵のおすすめの日本酒やリキュールに、その特徴と相性の良い料理を紹介しています。全64ページから成り、5000部が無料で配布される予定です。書籍の構成には、諏訪湖や地域の美しい風景の写真が含まれ、各酒蔵の紹介ページでは、普段は見ることができない酒蔵の景色や、杜氏のこだわりが記されています。

多様な料理とのマリアージュ

特に注目すべきは、各蔵が厳選した日本酒に合う料理の提案です。和食に限らず、洋食やエスニック料理まで幅広くカバーされており、読者は新たな料理の発見ができることでしょう。また、ソムリエによるテイスティングコメントが付されていて、豊かな表現でお酒の味や香り、その個性を深く理解する助けとなります。さらに、全ての文章は英語表記もされており、海外の人々にも日本酒の魅力を伝えることが狙いです。

プレス発表会とイベント

この冊子の配布に向けて、11月にはメディア向けのプレス発表会も実施されます。長野県諏訪市や東京都銀座で開催されるこのイベントでは、より多くの人にこのプロジェクトを広めることが期待されています。

加えて、一般の消費者向けに、日本酒と料理のペアリングを楽しめるイベント「諏訪の夕べ」も企画されています。老舗ホテル「長野ホテル犀北館」で行われ、ソムリエの解説の下で、お酒と食事を一緒に楽しむことができる素晴らしい機会です。こちらのイベントでは、蔵元のスタッフとも交流ができ、直接のフィードバックを得られるチャンスもあります。

ソムリエ・石田陽介の参加

このイベントでは、石田陽介という著名なソムリエが参加します。彼は、振り付け家からソムリエへの道を歩み、国際唎酒師としての資格も持つ、経験豊富な専門家です。日本酒の魅力を世界に伝えるために、欧州での活動も行ってきた実績があります。

諏訪の酒蔵一覧

このプロジェクトに参加している酒蔵は以下の通りです：
1. 麗人酒造株式会社
2. 酒ぬのや本金酒造株式会社
3. 伊東酒造株式会社
4. 宮坂醸造株式会社
5. 髙天酒造株式会社
6. 株式会社豊島屋
7. 磐栄運送株式会社
8. 戸田酒造株式会社
9. 株式会社舞姫

このように、長野県の諏訪地域の酒蔵は、伝統を守りながらも、新たな試みに挑戦しています。日本酒の新たな楽しみ方を知り、文化を継承していくためにぜひ、手に取ってみてください。

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