二世帯住宅に住みたくない理由を500人の既婚者に調査
二世帯住宅の選択肢を考えるにあたって、慎重な姿勢を持つ人が多いようです。今回は、株式会社AlbaLinkが実施した「二世帯住宅に住みたくない理由に関する意識調査」の結果をもとに、具体的な理由や気になる点を詳しくご紹介します。
調査概要
この調査は既婚者500人を対象に実施され、インターネットでの任意回答方式で行われました。回答者の年代は、20代から50代以上まで多岐にわたり、男女比は女性397人、男性103人となっています。この幅広い年齢層の意見をもとにした調査結果は信頼性が高いといえるでしょう。
住みたいと思う人は35.6%
調査の結果、二世帯住宅に「住みたい(現在住んでいる)」「条件によっては住みたい」と回答した人は35.6%にのぼります。無条件で住みたいと考える人が1割に満たないことから、慎重な思考を持つ人が多いことが伺えます。
二世帯住宅に住みたくない理由
調査において多くの人が挙げた「住みたくない理由」はいくつかあります。以下、上位理由をまとめました。
1位: 気を使う(32.6%)
義両親との同居を考えると、やはり気を使う場面が多くなるという意見が多数寄せられました。生活スタイルの違いや価値観の違いから、意見の食い違いも生じやすいと感じる人が多いようです。「24時間気を抜けない」との声も、ストレスが蓄積される要因となっていると考えられます。
2位: プライバシーを確保できない(24.2%)
物理的には近くても、精神的に独立したいという思いから、プライバシーに関する懸念が強いようです。行動が常に見られている感覚が、個人の生活空間を圧迫するとの意見もありました。
3位: 干渉されたくない(17.4%)
干渉されることへの恐れは非常に大きいようです。「親の教育方針への口出し」や家事分担に関する意見の押し付けがストレスの原因になりやすいとの声があります。
4位: 親との関係が悪くなる(20代から50代の回答)
適度な距離感が良好な関係を保つという意見もあり、近すぎる距離感が親子間のトラブルを引き起こすのではないかという不安があるようです。
5位: 生活リズムの違い(20代から50代の回答)
多様な生活スタイルを持つ家族が集まる複数世帯の住居では、確かに生活リズムの違いによるストレスが生じることもあります。このような声は特に20代や50代によく見られました。
二世帯住宅を希望する理由
逆に二世帯住宅に住みたいと考える理由も興味深いです。
1位: 家事育児が楽になる(20.0%)
特に共働き家庭において、育児のサポートや家事の負担軽減が重視されることがわかりました。
2位: 経済的なメリット(9.6%)
家賃や光熱費の分担が経済的な助けにつながります。
3位: 親の世話をしやすい(6.2%)
在宅介護への備えとして、近くに住むことが重要視されています。
最後に
以上の調査結果から、二世帯住宅については多くの人が懸念を抱きつつも、家事育児や経済的メリットを考慮に入れた際に有用だと認識しているようです。今後、このような住宅スタイルを選択する際には、プライバシーを確保できる間取りやお互いの生活の質を尊重する関係構築が重要であると言えそうです。
詳しい調査結果は
こちらのサイトでご確認ください。