中尾彬氏の貴重なコレクションが香月泰男美術館に受贈
2023年10月17日、長門市にある香月泰男美術館で特別な贈呈式が行われました。この日、故中尾彬さんが生前に所蔵していた香月泰男の作品群が同美術館に受贈され、奥様の池波志乃さんから目録が正式に贈呈されました。
中尾彬さんは、俳優だけでなく、彼自身が絵画に深い愛情を持っていたことでも知られています。大学では美術を専攻し、その影響で香月泰男を特に好んでいたと言われています。受贈された作品は、中尾さんが留学していたパリを懐かしむ中で集めたもので、特に彼と池波さんにとっての大切な思い出を象徴しています。今回の贈呈では、石版画集『巴里の屋根』全10点、墨素描『赤い静物』、陶版画『無花果』の12点が含まれています。
これらの作品は、2023年10月17日から2024年1月13日まで「中尾彬コレクション受贈作品展」として一般公開されます。展覧会は、香月泰男美術館の開館時間である9時から17時(入館は16時30分まで)に訪れることができ、毎週火曜日と年末年始(12月29日~1月3日)は休館となります。観覧料金は一般500円、小中高校生200円であり、未就学児は無料で入館できます。なお、20名以上の団体の場合は、それぞれ割引料金が適用されます。
香月泰男美術館では、受贈作品展と並行して「没後50年香月泰男展第三期1966→1974」も開催されています。この展覧会では、色彩が豊かになった晩年の油彩画約60点が紹介され、香月泰男の芸術的な進化を楽しむことができます。中尾彬さんのコレクションと合わせて、訪れる人々は、彼の美術への愛を感じる貴重な体験を得ることでしょう。
長門市では、中尾彬さんの業績を称え、「中尾彬プレミアムトークショー」も開催されており、地域との深い関わりを持つことが伺えます。世代を超えて多くの人々に愛される中尾彬さんと香月泰男の作品を、ぜひこの機会に味わってみてください。
詳細については、
香月泰男美術館の公式サイトをご覧ください。