中高生向け自動運転ロボコン、世界大会で輝く日本チームの挑戦
2024年度のGLOBAL TECHプログラムが実施され、12校から23名の中高生が参加しました。彼らは小型自動運転車を使い、プログラミングや自動運転技術の基礎を学ぶ機会を得ました。このプログラムは、米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)の協賛を受けており、教育と競技を通じて次世代の技術者を育成することを目的としています。
日本大会の熱戦
6月には成蹊大学キャンパスにて日本大会が開催され、選抜された8チームが熱い戦いを繰り広げました。参加者は約3カ月間にわたり自動運転技術を学び、自らのプログラムでタイムアタック形式のレースに挑戦しました。最終的に、開成高等学校のチームが優勝し、100万円の賞金と共に世界大会への出場権を手に入れました。
世界大会での活躍
優勝した日本チームは、MITで開催された世界大会に出場。世界中の選抜チームと競い合い、インターナショナル部門で見事第3位を獲得しました。この大会では、400名以上の中高生が小型自動運転車のレースやその他のプログラムに参加。その中で、MITの教授やスポンサー企業からの講義も受け、最先端の技術や研究について学ぶ貴重な機会が提供されました。
参加者たちの声
大会中、開成高等学校の中嶋君は、「MITでの経験は非常に貴重でした。自動運転を本気で学びたい人が多く集まる中で、自分の情熱を共有できたことが大きな刺激になりました。」と述べました。また、校内でGLOBAL TECHを導入した有山先生は、「生徒たちにとって、実際に車を動かす体験が良い刺激になったと思います。幅広い興味を持つ生徒に、このプログラムをぜひオススメしたいです。」とコメントしました。
未来への取り組み
GLOBAL TECHは2019年に始まり、これまでに200校以上から参加を得て150名以上の生徒が関与してきました。2024年度からは商船三井がスポンサーとして加わり、国内でのロボットコンテストが新たに設けられることになりました。プログラム内容は、シミュレーションを通じたプログラミング学習、日本大会でのレース、そして世界大会への参加の3部構成で行われます。
生徒たちが技術を学びながら競い合う姿は、未来の自動運転技術の発展に繋がる重要な要素です。彼らの挑戦は、技術だけでなく、チームワークや問題解決能力を育む絶好の機会となり、次世代の技術者育成に寄与しています。
興味のある高等学校や中学校は、GLOBAL TECHに参加するための情報を公式サイトから得ることができます。未来の技術に挑戦する姿勢は、次世代に新たな可能性をもたらすことでしょう。