大手消費者金融の利用実態に迫る
ポート株式会社が2025年3月に実施した大手消費者金融5社に関するユーザーアンケートの結果が公表されました。この調査により、消費者金融の利用者層や借入のスピードが明らかになりました。今回は、調査結果の詳細をお伝えしていきます。
調査の概要
調査対象は、大手消費者金融を利用したことがある20代から60代の男女513人です。調査方法はインターネットリサーチ。実施期間は2025年3月7日から3月18日で、有効回答数は513件に達しました。
1. 最も利用されている消費者金融はアコム
アンケートによると、大手消費者金融5社の中でも最も利用されているのはアコムで、利用者の割合は43.3%という結果でした。これは、有効回答数の約半数にあたります。アコムは、2024年度の資料でも個人向けカードローン市場において約20%のシェアを占めていることが示されています。新規申込者の成約率も高く、月の成約率が40%近くになることもあるようです。
2. 利用者の年齢層
大手消費者金融を利用した際の年齢層を見てみると、20代が最も多く44.2%を占め、続いて30代が32.4%という結果になりました。アコムやプロミス、アイフルの公式資料でも、20代の利用者が40%から60%に及ぶことが報告されています。
3. 年収に関するデータ
借入者の年収層に関する調査では、「200万超~300万円以下」と「300万超~400万円以下」が多く、特に20代と30代がこの年収範囲に集中していることが明らかになりました。日本全体の年収中央値が約407万円であるのに対し、多くの大手消費者金融利用者がこの中央値に満たないことが分かりました。
4. 借入スピード
さらに、申込から実際の借入までのスピードにも注目しています。調査結果によると、全体の45.2%が60分以内に借入を完了しており、特に30分以内~当日中に借入できたという回答も508名中458名に達しました。このスピード感は、銀行のカードローンに比べて大きなアドバンテージとなっています。実際、銀行カードローンでは処理に1週間以上かかる場合も多いのですが、大手消費者金融は即日融資が期待できるため、急な資金需要に応える選択肢として非常に有用です。
まとめ
今回の調査からは、大手消費者金融の利用実態とその特徴が浮かび上がりました。特に、年齢層や年収層の分析により、金利や利便性を考慮した借入選択の重要性が感じられます。アコムなどの大手消費者金融は、迅速な借入が可能であり、若い世代を中心に多くの利用が見られることがわかりました。従って、金融サービスを選ぶ際には、利用者のニーズに応えられる金融機関を選ぶことが重要です。