鍼灸マッサージが睡眠への好影響を示す新たな研究
株式会社ブレインスリープと株式会社フレアスが共同で行った研究により、鍼灸マッサージ施術が睡眠の質を改善することが明らかになりました。この研究は、施術を受けたグループと受けなかったグループの睡眠データを比較する形で行われました。研究対象は20代から50代の健康な男女で、6名が睡眠不良とされています。参加者は、施術を受けた日と受けなかった日を比較しました。
背景と目的
ブレインスリープは、“最高の睡眠で最幸の人生を”というミッションのもと、睡眠に関するさまざまなサービスを展開しています。一方、フレアスは高齢者を対象にした在宅鍼灸マッサージ事業を主軸に、全国展開の介護サービスを提供しています。近年、鍼灸を用いた施術が睡眠の改善に寄与するとの研究報告も増えており、国際的にもその効果が注目されています。この共同研究は、鍼灸マッサージの施術が実際に睡眠の質の向上に効果があるのかを検証することを目的としています。
研究の方法
この研究は、コンディショニングスタジオで提供されている鍼灸マッサージ施術を用い、施術を受けた日の睡眠データを詳細に分析しました。活動量計、脳波計および自律神経計を用いて客観的な睡眠データを取得。一方で、主観的な評価としてOSA睡眠調査票のVAS法によるアンケートも実施し、施術の効果を定量的に測定しました。今回の研究では、参加者10名の睡眠データを約1週間にわたり収集しています。
研究結果
研究の結果、鍼灸マッサージ施術は次のような効果を示しました:
1.
中途覚醒時間の減少: 施術を受けた日の中途覚醒時間が客観的に有意に短縮される傾向が確認されました。
2.
起床時の爽快感の向上: アンケート評価では、施術が“寝つき”、“睡眠の質”、起床時の“目覚め”、“リフレッシュ感”において高い評価を得たことがわかりました。
特に「起床時眠気」「入眠と睡眠維持」の点において、施術を受けた日は有意にスコアが向上しており、改善効果が確認されました。この結果から、鍼灸マッサージが緊張を和らげ、リラックスした状態を促進する可能性が示唆されています。
フレアスのコメント
フレアス社は今回の研究を通じて、鍼灸マッサージの持つ可能性を再確認したと述べています。同社は今後、在宅療養者にも施術が受けられる環境を整備し、より多くの人々にこの施術を届けていく方針です。
今後の展開
この研究結果を踏まえ、フレアスは介護施設での施術メニューの導入を進める予定です。最初はスタッフケアへの施術を実施し、その後、施設利用者への提供へ展開していく計画です。また、新規開業する施設で、ブレインスリープのプロダクトを導入し、質の高い睡眠環境を提供していく方針です。
施術メニューの特徴
ブレインスリープが提供する施術メニューは、最新の睡眠医学に基づいた確かな効果をもたらすことを目指しています。施術を受けたその日から睡眠の質が高まるよう、自律神経を整えることに重点を置いています。また、マッサージ施術だけでなく、患者の日常生活における睡眠環境の改善を図るホームケアの提案も行っています。
結論
近年の研究によって、鍼灸マッサージの利点がますます明らかになっています。本研究は、その効果を実証するものであり、睡眠の質向上に向けた新たな手段として期待できます。未来には、より多くの人々が健康的な睡眠を手に入れるための選択肢が広がることでしょう。