大阪で消費者トラブルを学ぶイベント開催
2025年2月9日、消費者ホットライン188と消費生活センターの普及啓発を目的としたイベントが大阪府松原市のセブンパーク天美で開催されました。このイベントには、元ラグビー日本代表の大畑大介さんがゲストとして登場し、消費者トラブルに関する貴重なエピソードや対処方法について語りました。
大畑大介さんの消費者トラブルへの理解
ステージでは、黒田岳士氏(前消費者庁次長/現GR Japanアソシエイト・ディレクター)が、大阪府全体の相談件数が約7万件、全国では約90万件に達するとの統計を紹介しました。これを受けて、大畑さんは「多いですね!」と驚き、自身も過去にはトラブルに直面したことがないと語り、消費者トラブルの潜在的なリスクに気づかされました。
「気を付けなければと思う一方で、自分には大丈夫だろうと思ってしまうことがある」と語る大畑さんは、具体的な消費者トラブルの手口をVR教材を通じて体験する機会も得ました。このVR教材では、実際に起こりうるトラブルの状況を疑似体験することができ、参加者たちはその臨場感を楽しんでいました。
VR体験で学ぶ最新トレンド
大畑さんは、このイベントで暗号資産に関連した消費者トラブルを扱った動画教材「将来の不安からもうけ話に乗ってみたら...!」を体験しました。彼の体験から、「説明を聞くだけなら大丈夫だろう」と思っても、実際には自分にも起こり得ることだと気づいたと述べました。また、友人に騙された際には相談しづらくなることもあるため、消費者にとって頼れる相談窓口が重要であるとの結論に達しました。
「消費者ホットライン188」の重要性
イベントの締めくくりとして、消費者庁のイメージキャラクターであるイヤヤンが登場しました。彼は、消費者トラブルに直面した時に「188」に電話し、地域の消費生活センターに相談する大切さを広めることを目的としました。大畑さんも参加者に向けて、「トラブルが起きた時には迷わず188にかけることを心掛けてほしい」と呼びかけました。
その他のプログラム
このイベントでは、他にも様々なプログラムが用意されていました。VR体験に加え、消費者トラブルに関する事例や解決方法を紹介する展示コーナー、啓発グッズの配布、イヤヤンとの記念撮影会なども行われ、来場者が消費者保護に対する意識を高める一助となりました。
私たちの身近な消費生活にまつわるトラブルの認知を深めるために、こうしたイベントは大変意義のあるものであり、消費者一人ひとりの意識が問題解決へとつながっていくことを願っています。