昭和歌謡を振り返る
2025-10-24 18:45:54
昭和歌謡の誕生と成長を振り返る展示会が開催
昭和の歌謡史を振り返る特別展「昭和歌謡は杉並から生まれたーテイチク東京吹込所物語ー」が、2023年10月25日から12月7日まで東京・杉並区立郷土博物館で開催されます。この展示会は、テイチクエンタテインメントが創立91周年を迎えたことを記念して企画されました。
テイチクエンタテインメントは、1934年に東京の杉並区堀之内にレコーディングスタジオ、今で言う東京吹込所を開設しました。その後、65年間にわたり、数多くのヒット曲とともに昭和の音楽シーンを支えてきました。この展示会では、「東京ラプソディ」や「東京五輪音頭」などの名曲、そしてテイチクに在籍した石原裕次郎や三波春夫といった昭和の大スターの功績が紹介されます。
展示の監修を務めるのは昭和歌謡史の専門家、刑部芳則氏です。氏の所蔵する貴重な資料や、テイチクに今も残る石原裕次郎専用のマイクなども展示されており、訪れる人々は昭和の唱歌に触れながら、その時代の息吹を感じることができます。川中美幸は、自身のデビュー曲「あなたに命がけ」をはじめとするヒット曲をこの場所でレコーディングしました。彼女は当時のレコーディングスタジオでの思い出を語り、「レコーディングというのは、ある意味戦いであり、様々な解釈がぶつかり合いながら曲が完成していた」と述べました。
この展示会は、特に昭和100年を迎える記念すべき年に開催され、昭和歌謡の発展の歴史を共有する機会となります。また、11月16日には、刑部芳則氏により「昭和戦前・戦中期のテイチクレコード」という講演会が行われます。この講演会は、セシオン杉並で開催され、詳しくは杉並区立郷土博物館のホームページから申込できます。応募者が多い場合は抽選が行われるため早めの申し込みが推奨されます。
さらに、展示会期間中の毎月の第1, 15, 最終土曜日には、学芸員による展示解説も行われます。申込は必要なく、誰でも自由に参加可能です。
この特別展示に訪れることで、昭和の音楽とその背景にあるストーリーを深く理解し、自分自身の音楽のルーツを再発見する素晴らしい機会になるでしょう。音楽の力を感じ、懐かしさと新しさを体験するために、ぜひ杉並区立郷土博物館を訪れてみてください。
会社情報
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株式会社テイチクエンタテインメント
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