相続手続きに関する意識調査：65%以上が後悔する理由とは

65%以上が後悔する相続手続き

辻・本郷 ITコンサルティング株式会社が提供する相続手続き支援システム「better相続」は、相続の心構えを見直すきっかけとなる意識調査を実施しました。この調査では、全国の207人を対象に相続手続きへの取り組みや感じた苦労についての声が集められました。調査結果から、実際に相続手続きを行った方の65%以上が、事前に相続について学んでおけばよかったと感じていることが明らかになりました。

アンケートの詳細

調査は2025年2月3日から2月20日の期間にインターネットを介して行われ、参加者の男女比は127名対80名。この中で最も多かった年齢層は50代で、82名が参加。相続手続きが感情的にも精神的にも負担となる中、どのような点で皆が苦労したのか、具体的に把握する目的でも実施されました。

お悩みの実態

いくつかの質問の中でも特に多くの回答を集めたのが「相続手続きで最も大変だったこと」についてです。結果として、最も挙げられたのが「相続税」とのこと。このトピックについて66票が集まる中、次に多かった「資料収集」や「相続登記」といった手続きに続きました。相続税の手続きは、申告書の作成や財産評価など、非常に手間がかかりやすく、多くの人がそれに対して負担を感じています。

最近では「better相続登記」などのサービスを利用することによって、手間をグッと抑えられるといった声が聞かれています。また、専門家に依頼することなく自分でやろうとする人も多くいますが、実際には48.3%の人が自分で手続きを行ったと回答。一方で47.8%の人は一部の専門家に手続きを依頼したようです。

自分でやった方がいいのか

相続手続きを行う際、「専門家に依頼したことに後悔していますか？」という問いに対して、専門家に依頼した人の中で後悔している割合は1.9%と非常に少なく、34.3%は満足していると回答。この数字は自分で手続きを行った場合にも似た傾向が見えます。自分で進めた62.3%は、後悔していないとのことで、「コストを抑えられた」との声も多くありました。

次回の相続についての意向を尋ねると、52.2%が同様の手続きを自分で行う意向を示し、今後の手続きに対しても自信を持ちつつあると言えるでしょう。また、相続についての知識不足を抱えている現状に不安を感じている方も多数存在しており、65.7%の人が「前もって勉強しておけば良かった」と感じているのが印象的です。

相続手続きの予算

相続の手続きにかかる費用感についても注目が集まる中、アンケートでは40%以上の人が「10万円以下なら専門家に依頼したい」と回答。そして、それ以上の金額がかかる場合には、自分で進めようとする意向が見て取れました。この調査結果は、特に物価上昇の影響で費用を抑えたいと考える人が多いことを示しており、今後もこうしたニーズは高まると予測されます。

まとめ

相続についての知識を深めることが、自信を持って手続きを進める上で不可欠です。実際に、相続手続きの複雑さに悩む多くの人々が、自分で進めることを選択しつつも、必要な部分だけ専門家に任せるというスタイルが広がっています。事前に学んでおくことで余計な後悔を避け、円滑な手続きを進められるでしょう。相続税の申告や手続きについての適切な情報提供やサポートがさらに求められる時代に突入しています。