日立による「社会参加のすゝめ」が住民の健康をサポート
株式会社日立製作所と独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)は、新たな健康増進施策実証実験に取り組むことを発表しました。この実証実験では、日立が提供しているスマホアプリ「社会参加のすゝめ」を活用して、住民の健康状態をデータにより可視化し、地域の健康促進を目指します。
アプリ「社会参加のすゝめ」とは?
このアプリは、スマートフォンの位置情報や歩数などを活用して、ユーザーの社会参加の状況を測定するものです。特にシニア世代の介護予防を促進することを主な目的とし、日常生活におけるさまざまな社会参加の行動をデータとして記録します。
実証実験の概要
実証実験は、2024年11月から2025年3月まで千葉県八千代市の高津団地にて実施されます。UR都市機構が推進している「健康で楽しい暮らし」の施策と連動して行われ、日立はこのプロジェクトの全過程でデータ解析などを担当します。この実験は、参加者と非参加者の健康状態を比較することで、施策の効果を定量的に評価することを目的としています。
多様な世代の健康を支える仕組み
UR都市機構は、高齢者世帯や子育て世代が住みやすい地域づくりを目指しています。日立との連携により、地域住民が健康的なライフスタイルを維持できるよう、健康増進施策の評価が一層精緻になることが期待されています。アプリを通じて、地域住民がどの程度社会参加をしているかをわかりやすく可視化し、各自の健康管理に役立てることができます。
アプリの機能とユーザーへのメリット
「社会参加のすゝめ」はユーザーに対して、社会参加の記録やレポートを提供します。毎月、活動状況を振り返るレポートが送られ、社会参加度に基づいたアドバイスや称号が与えられます。また、ユーザー間でつながりを持つことで、互いに励まし合いながら健康維持に努めることができます。
現在、シニア世代でもスマートフォンの普及が進んでおり、アプリの利用が増加しています。これにより、非侵襲的でかつ定量的な健康評価が可能になることから、多くの期待が寄せられています。
今後の展望
日立は、今後も他の自治体や企業との連携を深め、地域コミュニティの健康維持に寄与する方針を掲げています。社会参加による健康促進のエコシステムを築き上げ、誰もが豊かな生活を送れるような取り組みをより一層進めていく予定です。
この実証実験が成功を収めることで、日立の「社会参加のすゝめ」は地域住民の健康増進における新たなスタンダードとなることでしょう。