メタウォーター、Schwing Biosetとの株式譲渡契約を締結
メタウォーター株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:山口 賢二)は、このたび米国法人およびエンジニアリング企業であるSchwing Bioset, Inc.(シュウイング バイオセット インク)との間で株式譲渡契約を締結したことを発表しました。この契約により、メタウォーターはシュウイング社の全株式を取得することで、北米市場における事業展開を強化します。
1. 株式取得の目的
今回の株式取得は、メタウォーターの中期経営計画2027(2024年4月策定)の一環として、日本国内のみならず海外、特に欧米市場における成長を目指すものです。シュウイング社は、北米全域および南米で汚泥処理に関するエンジニアリングとサービスを提供しており、その技術力と商材は高く評価されています。特に、同社の主力製品であるピストンポンプは、低含水率汚泥にも対応可能であり、北米市場で圧倒的なシェアを誇っています。これにより、下水汚泥や鉱山採掘現場でのニーズにも応え、さらに安定した需要が見込まれています。
2. 市場の成長と環境への貢献
北米においては、人口増加に伴い汚泥の発生量の増加が予測されており、これが市場全体の成長を支える要因となっています。また、近年では環境規制も強化され、下水汚泥の有効活用が進んでいるため、シュウイング社の提供する汚泥処理ソリューションの需要は今後さらに高まると期待されます。
3. グループシナジーの創出
シュウイング社の子会社化に伴い、メタウォーターは、北米グループ企業であるAqua-Aerobic Systems, Inc.やWigen Companies, Inc.との連携を強化し、北米事業全体のシナジーを生み出すことを目指しています。この協力を通じて、革新的な汚泥処理ソリューションの提供が可能となり、企業の競争力を高めることができるでしょう。
4. 株式取得会社の概要
シュウイング バイオセット インクは、2006年に設立され、汚泥処理システムの販売および製造を手掛けている米国のエンジニアリング企業です。所在地はミネソタ州にあり、代表者はトーマス・アンダーソン(CEO)です。メタウォーターは、シュウイング社の技術と製品を活用し、持続可能な水と環境のインフラ実現に貢献することを目指しています。
5. 株式譲渡実行日
株式譲渡は2025年4月1日に実行される予定です。これは、メタウォーターにとって新たな成長の一歩となる重要な契機です。メタウォーターは、今後も海外事業の拡大に努め、国際的な競争力を高めながら、環境に優しい持続可能なソリューションの提供を続けていきます。
詳しい情報については、メタウォーターのウェブサイトやシュウイング社のウェブサイトもご覧ください。