再び訪れてほしい!山奥の旅館の秘密
大分県由布市に位置する旅館「山城屋」は、『山奥の小さな旅館に外国人客が何度も来たくなる理由』という新書をリリースしました。本書は、コロナ禍を乗り越え、再び訪れる外国人客に合わせた新たなインバウンド戦略を潜り抜ける道筋を示しています。この旅館は、2017年に出版された先代書籍から7年の歳月を経て、更なる進化を遂げました。
コロナ禍において、宿泊客がほぼゼロになる辛い経験をした山城屋の代表、二宮謙児氏は、この試練の中で人とのつながりの重要性を再認識しました。この時期に見出した「3つの宝」とは、持続可能な観光業の基盤とも言えるもので、リピーターの獲得や地域への貢献に欠かせません。
再び満室に
2024年、再度訪れる外国人客が続いている中で、山城屋は「トリップアドバイザー」の日本の旅館部門で全国第2位に輝く成果も収めています。この本では、リピーターを増やすための戦略や地域活性化の手法を詳しく解説しています。特に、持続可能な観光業とは何か、受入態勢の整備が如何に重要であるかを示しています。
加えて、著者が積極的に関与する「インバウンド全国推進協議会」の活動や参加施設の成功例も紹介されており、読者はインバウンド市場の実情と未来を俯瞰することができます。
新たな課題と取り組み
近年、観光業界が直面する問題、「オーバーツーリズム」や「多様性の尊重」も本書の重要なテーマです。少子高齢化と共に国内市場が縮小しつつある状況では、国際的な需要を取り込むための新たなインバウンド戦略が求められます。この新書が示すのは、世代や国を超えた「また行きたい」と思わせる仕掛けです。
二宮謙児氏のプロフィール
二宮謙児氏は、1961年に大分県で生まれ、有限会社山城屋の代表を務めています。彼の旅館は、外国人客の受入れを推進し、高い稼働率を達成しています。また、経営活動においては、デジタル対応を積極的に行い、クラウドファンディングや自社ECサイトの運営にも力を入れています。2024年4月には、トリップアドバイザーで日本の旅館部門満足度全国第2位に再びランクインし、業界でも注目されている存在です。
書籍の詳細
- - 書名:『山奥の小さな旅館に外国人客が何度も来たくなる理由』
- - 著者:二宮謙児
- - 定価:1650円(税込)
- - 出版社:株式会社あさ出版
- - ページ数:200ページ
- - 発売日:2024年10月8日
- - ISBN:978-4-86667-708-8
- - URL:出版社サイト
この書籍は、観光業界に携わるすべての人々に向けたメッセージを含んでいます。持続可能な未来を志向し、訪れる人々に「また来たい」と心から思ってもらえるための知恵が詰まった一冊をぜひ手に取ってみてください。