徳島市の公用車シェアリングが正式に事業化
徳島市は、株式会社スマートバリュー等と協力し公用車シェアリングの実証実験を経て、ついに正式な事業化を果たしました。このプロジェクトは、地域の移動手段としての公用車シェアリングを推進し、交通インフラの整備と地域活性化を目指しています。
事業化の背景と目的
公用車シェアリングの実証実験は、2023年3月に日産サティオ徳島との包括連携協定に基づいてスタートしました。徳島市では、公用車の適正数を見極めるために多くのデータを収集し、地域住民や観光客向けに一般開放するなどのニーズを調査しました。実験期間中には、一般市民だけでなく県外からの訪問者に対しても利用促進が行われ、シェアリングエコノミー協会が主催する「全国シェアリングシティ大賞2024」で優秀賞を獲得しました。
この結果を受けて、最適な車両台数は3台と定められ、事業として正式に運営が開始されることとなりました。公用車は平日は市の業務用、祝日には一般開放され、両方の目的において有効活用される計画です。また、災害発生時には緊急物資の輸送手段としても利用される予定です。
各社の役割
このプロジェクトに関与している主要な企業の役割を以下に記載します:
- - 日産サティオ徳島:地域モビリティに関する課題解決を推進し、公用車としてDAYZとノートe-POWERをそれぞれ台数を提供。
- - スカイレンタカー四国:運営代行を行い、地域全域でカーシェアリングとレンタカー事業を展開しています。
- - スカイモビリティサービス:公用車シェアリングの全体的な運営と設計をサポート。
- - スマートバリュー:シェアリングプラットフォーム「Kuruma Base」の提供を通じて、システム全般の保守運営やデータ分析を実施。
Kuruma Baseについて
「Kuruma Base」は、カーシェアリング事業者向けの先進的なプラットフォームです。専用端末と管理コンソール、アプリを基盤として、カーシェアリングに必要な機能が全て揃っています。また、他の交通手段との連携もスムーズに行えるため、MaaS(Mobility as a Service)アプリとの統合も視野に入れたサービス展開が期待されています。
まとめ
徳島市の公用車シェアリング事業化は、地域の交通課題に取り組む新たな一歩です。市民や観光客に便利な移動手段を提供しながら、さらなる地域活性化につながることが期待されています。今後の運営動向にも注目が集まることでしょう。地元の皆様の積極的な利用を望んでいます。